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亡くなった愛する人たち ― どこにいますかものみの塔 1994 | 6月15日
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亡くなった愛する人たち ― どこにいますか
アレックはがく然としていました。1週間のうちに友達を二人も亡くしたのです。一人はネビルで,銃で撃たれた傷がもとで亡くなりました。もう一人のトニーは自動車事故で死亡しました。14歳の南アフリカの少年は,それまで考えもしなかった様々な問題に悩まされていました。『なぜ人は死ななければならないのだろう。死んだ後はどうなるのだろう』と,彼は考えました。
ネビルの葬式に行く途中,アレックはこうした疑問の答えを得たいと心から願っていました。「しかし」と,アレックはその時のことを思い出して語ります。「司祭はただ,本のある箇所を読んで,ネビルは天に行ったと言っただけでした。ところが,墓地のところで司祭は,復活を待ちましょうと言ったのです。私は混乱してしまいました。もしネビルが天にいるのなら,どうして復活を待つことができるでしょうか」。
同じ日の後刻,アレックはトニーの葬儀に参列しました。アレックの理解できない言葉で儀式が行なわれていました。しかし,会葬者の中にヒステリックな振る舞いをする人がいるのを見て,それが何の慰めにもならないことを確信しました。アレックはこう説明します。「その晩,私の心はひどくかき乱されていました。無力さを感じ,当惑していました。私の疑問に満足のゆく答えを与えてくれた人は一人もいませんでした。生まれて初めて,神はいるのかどうかということで本当に悩みました」。
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亡くなった愛する人たち ― どこにいますかものみの塔 1994 | 6月15日
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友人を亡くしてから数週間後,アレックは自分の疑問に対する答えを見いだしました。一人のエホバの証人がアレックの家を訪ね,神の言葉が死と復活について述べている事柄を示したのです。このことからアレックは慰められ,人生に新たな意味を見いだしました。
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