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過去の“巨大な爬虫類”の発見目ざめよ! 1990 | 2月8日
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1824年以来,恐竜の化石はどの大陸でも見つかっています。堆積岩もしくは水成岩の地層の中に残っている化石の記録は,地球の自然史の中で恐竜時代と呼ばれている時代に,様々なタイプの恐竜が特に沢山いたことを物語っています。
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過去の“巨大な爬虫類”の発見目ざめよ! 1990 | 2月8日
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恐竜はいつごろ生存していたか
恐竜は恐竜時代中,地上での生活において支配的な役割を演じましたが,その後絶滅しました。人間の化石を含む岩層は例外なく恐竜の化石を含む岩層の上にあります。このため,科学者たちは通常,人間が地上の舞台に出て来たのは恐竜よりも後代のことであると結論します。
その点に関して,ジェームズ・スコットの著した「古生物学」という本はこう述べています。「ホモサピエンス(人間)の最も初期のものでさえ,恐竜が姿を消してからずっと後に生存するようになった。……地層の急角度の傾斜(地殻の変動による)が生じた後でさえ,人間の化石を含む岩は常に,大きな恐竜の骨の保存されている地層の上にある。そのことから推せば後者は人間の遺物よりも古い時代に属することになる」。
レッドディア渓谷には,恐竜の骨を含む堆積岩の層があります。その真上には,山腹の外形に沿って紫がかった茶色の地層があります。その紫がかった茶色の地層の上には,亜熱帯性のシダ植物の化石を含む茶色味を帯びたシルト岩の層があり,気候が暑かったことを示唆しています。この層の上には石炭の層が数層あります。その山腹をさらに上に行くと,きめの粗い粒状の土の層があります。上のほうの層にはどの地層にも恐竜の骨はありません。
「消滅した世界: カナダ西部の恐竜」という本には,「11種の主要な恐竜はすべて……西部の奥地ではほぼ同時に絶滅した」と述べられています。そのために,また人間の骨は恐竜の骨と一緒に見つかっていないということから,ほとんどの科学者は,恐竜時代は人間が登場する前に終わったと結論します。
しかし,恐竜の骨と人間の骨が一緒に見つかっていないのは,恐竜が人間の居住地域には生息していなかったからだ,と言う人もいることに注目しなければなりません。そのような見解の相違は,化石の記録がそう簡単には秘密を明かさないこと,また今日地上にいる人で本当に答えを全部知っている人はいないということを物語っています。
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