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原罪とは何だったのか目ざめよ! 1990 | 4月8日
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問題となる律法は,創世記 2章16節と17節に記されています。「園のすべての木から,あなたは満ち足りるまで食べてよい。しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」。
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原罪とは何だったのか目ざめよ! 1990 | 4月8日
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それは不従順だったのか
その木の実を食べることによって,二人は何を行なっていたのでしょうか。新カトリック百科事典はおずおずと,「それは単に神へのあからさまな挑戦,また神に従うことを不遜にも拒む行為だったのかもしれない」と述べています。創世記が明言しているのはそのことではありませんか。ローマ 5章19節の次の言葉はその点を確証しています。「一人の人の不従順によって多くの者が罪人とされた」。(新エルサレム聖書)原罪とは,不従順な行ないだったのです。
不従順という罪は表面上は単純なものに思えるかもしれませんが,そこに含まれている深い意味を考えてください。新エルサレム聖書の脚注はこう述べています。「それ[善悪の知識]は,何が善で何が悪であるかを自分で決定し,それに従って行動する力,道徳面で完全に独立しているという主張である。……最初の罪は,神の主権に対する侵害であった」。したがって,「善悪の知識の木」は,何が是認されて何が非とされるかに関し,人間のために規準を定める神の権利を表わしていました。人間は神の律法に対する従順を拒むことにより,人間に対する神の支配権そのものに異議を唱えたのです。
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