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蛇,へび聖書に対する洞察,第2巻
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この最後の例は,恐らく,蛇形記章を着けるエジプト歴代のファラオの慣行を無益なものとして暴露することを意図した表現でもあったのでしょう。蛇形記章とは,蛇の女神ウアチットに保護されているしるしとして頭飾りの前面に付けられた神聖なへびの表象のことです。
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蛇,へび聖書に対する洞察,第2巻
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蛇は異教の宗教によく見られる象徴で,崇敬の対象とされることも少なくありませんでした。(第2巻,530ページの写真)メソポタミア,カナン,エジプトなどで,蛇は多産および性の女神の象徴でした。絡み合った2匹の蛇は,性的結合による繁殖力を表わすために用いられ,蛇は何度も脱皮するので,いつまでも続く命の象徴とされました。
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