-
聖書の1番目の書 ― 創世記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
-
-
25 どのようないきさつでヨセフはエジプトにおいて奴隷となりますか。
25 命を長らえさせるためにエジプトへ(37:2-50:26)。エホバからの恵み,またエホバがヨセフに見させた幾つかの夢のゆえに,年上の兄弟たちはヨセフを憎むようになります。彼らはヨセフを殺そうと企てますが,そうする代わりに,通りかかったイシュマエル人の商人たちに売り渡します。ヨセフのしま柄の衣をやぎの血に浸した彼らは,それをヤコブに見せて,17歳のその若者は野獣に殺されたのだとします。ヨセフはエジプトに連れて行かれ,ファラオの護衛の長であるポテパルのもとに売られます。
-
-
聖書の1番目の書 ― 創世記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
-
-
27 ヨセフはどのようにしてエジプトの総理大臣となりますか。
27 一方エホバは,エジプトへ行ったヨセフを祝福し,ヨセフはポテパルの家にあって大いなる者となります。しかし,ポテパルの妻との淫行を拒み,神のみ名にそしりを招くようなことをしなかった時,困難な事態が彼の身に及び,彼は偽りの訴えを受けて獄に入れられます。その獄の中でヨセフはエホバに用いられ,仲間の囚人二人,すなわちファラオの献酌人とパン焼き人の夢を解き明かします。後に,ファラオが夢を見てひどく思い悩んだ時,ヨセフの能力のことがファラオに告げられ,こうしてヨセフは獄の穴の中からすぐにファラオのところに連れて来られます。ヨセフは神に誉れを帰しつつその夢の意味を解き明かして,7年間の豊作と,その後に続く7年の飢きんとについて予言します。ファラオはヨセフの上に「神の霊」の働きのあることを認め,彼を総理大臣に任命して,その事態に対処させます。(創世記 41:38)今や30歳となったヨセフは,賢明に行政を行なって,7年の豊作の間に食糧を蓄えます。次いで,その後に続いた世界的な飢きんの間に,彼はその穀物をエジプトの民に,また食物を求めてエジプトにやって来る他国の民に売ります。
28 どのような出来事のためにヤコブの家族はエジプトに移住しますか。
28 やがてヤコブは穀物を得るために年上の10人の息子をエジプトに送ります。ヨセフは彼らをそれと認めますが,彼らはヨセフに気づきません。ヨセフはシメオンを人質にした上で,穀物を求めて次に旅をして来る時に一番下の弟を連れて来るようにと彼らに要求します。この9人の息子たちがベニヤミンを連れてまたやって来た時,ヨセフは自分の身を明かし,その10人の罪を許していることを言い表わします。そして飢きんの間の安全のためにヤコブを連れてエジプトに移って来るようにと彼らに諭します。こうしてヤコブは自分の子孫66人と共にエジプトに下ります。ファラオはその地の最良の部分,ゴシェンの地を彼らに与えて住ませます。
29 ヤコブは臨終の床で一連のどんな重要な預言をしますか。
29 死が近づいた時,ヤコブはヨセフの息子,エフライムとマナセを祝福します。次いで自分自身の12人の息子たちを呼び寄せて,「末の日に」彼らに起きる事柄について告げます。(49:1)そうして彼は一連の詳細な預言を述べますが,そのすべては以来目ざましい成就を見ています。d その中で彼は,シロ(「それが自分のものである者; それが属する者」の意)すなわち約束された胤が到来する時まで支配の笏がユダの部族にとどまるであろうことを予告します。こうして12部族の頭たちを祝福して,自分を将来約束の地に葬ることに関して命令を与えた後,ヤコブは147歳で死にます。ヨセフは引き続き自分の兄弟たちおよびその家の者たちの世話をし,やがて110歳で自らも死にます。そのさい彼は,神が再びイスラエルを約束の土地に携え入れてくださるとの信仰を言い表わし,自分の骨も約束の地に運んでくれるようにと依頼します。
-