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正しい価値観の源目ざめよ! 1992 | 1月22日
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別の天体物理学者でノーベル賞の受賞者でもあるフレッド・ホイルは,自著「知的な宇宙」の中で,グリーンスタインを悩ませたのと同じ不思議な偶然を取り上げています。「そのような特性が,愉快な出来事の糸のように自然界の構造全体に織り込まれているように思える。しかし,生物の存在にはそれら奇妙な偶然が非常に多く起きなければならないのだから,その原因となるものについて何らかの説明が必要のように思われる」。ホイルも,それが偶然に起きるはずはないという点でグリーンスタインと同じ意見です。したがってホイルは,『宇宙が存在するようになるには理知が必要である』と言います。それは,『より高等な理知』,『我々の理知に先行する理知,生物の生存に適した構造を意図した創造活動へと導いた理知』です。
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正しい価値観の源目ざめよ! 1992 | 1月22日
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アインシュタインは神について述べていますが,それは伝統的な教派が言うような意味での神ではありません。神に関するアインシュタインの概念は,彼が自然界に見た「絶対至上の精神」と関係がありました。ティモシー・フェリスは,「もう一人のアインシュタイン」という記事の中で,アインシュタインの次の言葉を引用しています。「わたしが自然界に見るものは,我々が全く不完全にしか理解することのできない堂々たる構造であり,考え深い人はそれを見て必ず『謙虚』な気持ちに満たされる。これは神秘主義とは無関係な純然たる宗教感情である。……わたしの信仰心は,絶対至上の精神に対するつつましい敬慕の情である。その精神は,我々がつかの間の貧弱な理解によって把握できる,現実のごくわずかな部分にも現われている。……わたしは神がこの世界をどのようにして創造したのかを知りたい。わたしは神の考えを知りたい。そのほかのことは,ささいな問題である」。
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