-
恐竜に何が起きたか目ざめよ! 1990 | 2月8日
-
-
分析の結果,その粘土にはイリジウム(金属の一種)が豊富に含まれており,岩石の中に見られる通常の濃度の30倍もありました。めったにないこの元素がこれほど高濃度で存在するには,それが地核から,あるいは地球外から来るしかないことを彼らは知っていました。それで,そのイリジウムは,ある巨大な小惑星が地球にぶつかった時に沈積させたもので,恐竜はそのとき突如絶滅した,という結論を下しました。
グッビオでイリジウム含有量の多い粘土が発見された後,同様の鉱床が世界各地で見つかりました。
-
-
恐竜に何が起きたか目ざめよ! 1990 | 2月8日
-
-
ダートマス大学の地質学者,チャールズ・オフィサーとチャールズ・ドレイクは,放射性年代測定法の正確さに関してさらにほかの疑問も述べています。「結論として言えることは,イリジウムや他の関連要素は瞬時に堆積したのではないが,……およそ1万年から10万年という地質学上の比較的短い期間にそれらの成分の激しい流入があり,大きな変化が生じたということである」。二人は,大陸の分裂や移動によって地球全体が混乱し,そのために火山が爆発し,太陽光線が遮られ,大気が汚れたのだと論じています。確かに,今日の放射能時計に基づく年代は,混乱を招くそのような出来事によって放射能のレベルが変化した結果,ゆがめられているということも考えられます。
-