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    ものみの塔(研究用)2018 | 4月
    • モーセがヨシュアを励ましている。

      励ましを与える神エホバに倣う

      「神がほめたたえられますように。神はすべての患難においてわたしたちを慰めて[または,励まして]くださ[います]」。コリント第二 1:3,4

      歌: 23,152

      どのように答えますか

      • エホバは人々をどのように励ましてこられましたか。

      • イエスは人々をどのように励ましましたか。

      • 使徒たちは兄弟たちをどのように励ましましたか。

      1. エデンで反逆が生じた時,エホバはどんな励ましを与えましたか。

      エホバはわたしたちを励ましてくださる神です。人類が罪を負い不完全になった時からずっと,励ましを与えてこられました。エデンで反逆が生じた時,人類は全く希望を失ったかに見えました。しかし創世記 3章15節にあるとおり,エホバは「初めからの蛇」である悪魔サタンを滅ぼし,サタンのすべての邪悪な行ないを終わらせることを約束しました。(啓 12:9。ヨハ一 3:8)

      エホバは昔の僕たちを励ました

      2. エホバはノアをどのように励ましましたか。

      2 エホバはノアを励ましました。当時,エホバを崇拝していたのはノアの家族だけでした。周囲の人々は非常に暴力的で,不道徳な行ないをしていました。ノアはがっかりしたかもしれません。(創 6:4,5,11。ユダ 6)エホバは,ノアが「神と共に歩[み]」続けられるよう,励ましを与えました。(創 6:9)ノアに邪悪な世を終わらせるつもりであることを伝え,家族が生き延びるために何をすべきかを教えたのです。(創 6:13-18)ノアはどれほど力づけられたことでしょう。

      モーセがヨシュアを励ましている。

      3. エホバはヨシュアをどのように励ましましたか。(冒頭の挿絵を参照。)

      3 エホバはヨシュアも励ましました。ヨシュアは神の民を約束の地に導くという重責を任されました。その地に住む諸国民の強力な軍隊を征服しなければなりません。不安を感じたことでしょう。それでエホバはモーセにヨシュアを力づけるよう指示し,こう言われました。「ヨシュアを任命し,これを励まして強くせよ。彼がこの民の前に立って渡って行き,彼があなたの見るその地を彼らに受け継がせるからである」。(申 3:28)約束の地の征服が始まる前,エホバはヨシュアをこう励ましました。「わたしはあなたに命じなかっただろうか。勇気を出し,強くありなさい。うろたえたり,おびえたりしてはいけない。あなたがどこに行こうとも,あなたの神エホバが共にいるからである」。(ヨシュ 1:1,9)何と力強い励ましでしょう。

      4,5. (イ)エホバは古代の民をどのように励ましましたか。(ロ)エホバはイエスをどのように励ましましたか。

      4 エホバは一個人だけでなく,ご自分の民全体も励ましました。エホバがお与えになった次の預言は,バビロンに捕らわれていたユダヤ人にとって励ましとなったでしょう。「恐れてはならない。わたしはあなたと共にいるからである。周りを見回すな。わたしはあなたの神だからである。わたしはあなたを強くする。わたしはあなたを本当に助ける。わたしはわたしの義の右手であなたを本当にしっかりととらえておく」。(イザ 41:10)エホバは初期クリスチャンも励ましました。今日のわたしたちも励ましてくださいます。(コリント第二 1:3,4を読む。)

      5 エホバはご自分の子イエスも励ましました。イエスがバプテスマを受けた時,神は天から次のように言われました。「これはわたしの子,わたしの愛する者である。この者をわたしは是認した」。(マタ 3:17)地上での宣教期間中,イエスにとってこの言葉は大きな力になったに違いありません。

      イエスは人々を励ました

      6. イエスはタラントのたとえ話の中でどんな励ましを与えましたか。

      6 イエスはエホバに倣いました。事物の体制の終結に関する預言の中でタラントのたとえ話をし,忠実であるよう弟子たちを励ましました。たとえ話の主人は忠実な奴隷たちをこう褒めました。「よくやった,善良で忠実な奴隷よ! あなたはわずかなものに忠実であった。わたしはあなたを任命して多くのものをつかさどらせる。あなたの主人の喜びに入りなさい」。(マタ 25:21,23)弟子たちはエホバに忠実に仕え続けるよう励まされたに違いありません。

      7. イエスは使徒たちをどのように励ましましたか。特にペテロをどのように励ましましたか。

      7 イエスの使徒たちは,自分たちの中でだれが一番偉いかについてたびたび言い争いました。しかしイエスは辛抱強く彼らを諭し,励ましました。謙遜になり,仕えてもらう者ではなく仕える者になるよう教えました。(ルカ 22:24-26)特にペテロは,イエスをがっかりさせることを何度もしました。(マタ 16:21-23; 26:31-35,75)それでもイエスはペテロを見捨てたりしませんでした。むしろ,ペテロを励まし,兄弟たちを強める務めを与えました。(ヨハ 21:16)

      古代の人々に与えられた励まし

      8. ヒゼキヤは軍隊の長とユダの人々をどのように励ましましたか。

      8 イエスが励ましを与える最高の手本を示す前にも,エホバの忠実な僕たちは進んで他の人を励ましました。ヒゼキヤはユダがアッシリア人から攻撃されそうになった時,軍隊の長とユダの人々を集めて励ましました。その結果,「民はユダの王ヒゼキヤの言葉で元気を出[しました]」。(歴代第二 32:6-8を読む。)

      9. 励ましを与えることについて,ヨブからどんなことを学べますか。

      9 ヨブは自分自身が慰めを必要としていましたが,3人の「厄介な慰め手」に励ましについて教えました。ヨブは自分が逆の立場だったら,「この口の言葉であなた方を強め」,慰めるだろうと言いました。(ヨブ 16:1-5)後にヨブは,エリフとエホバからの励ましを受けました。(ヨブ 33:24,25; 36:1,11; 42:7,10)

      10,11. (イ)エフタの娘が励ましを必要としたのはなぜですか。(ロ)今日も,どんな人たちが励ましを必要としていますか。

      10 エフタの娘も励ましを必要としました。裁き人のエフタはアンモン人との戦いに出かける前,エホバが勝利を与えてくださるなら,家に帰ったとき最初に迎えに来る者を幕屋で仕えさせると誓いました。最初に迎えに来たのは一人っ子の娘でした。エフタは深く嘆きます。しかし,誓いを守り,処女である娘をシロに送って生涯幕屋で仕えさせました。(裁 11:30-35)

      11 つらかったのはエフタだけではありません。娘はもっとつらかったでしょう。それでも,父親の誓いのとおりに行動しました。(裁 11:36,37)結婚して子どもを持ち,家名と財産を受け継ぐ機会を手離しました。確かに慰めと励ましを必要としていました。こうあります。「イスラエルにおいてはこれが定めとなった。すなわち,年ごとにイスラエルの娘たちは出かけて行き,年に四日ずつギレアデ人エフタの娘をほめるのであった」。(裁 11:39,40)今日,独身の立場を生かして「主の事柄」に打ち込んでいる兄弟姉妹が大勢います。そのような仲間を心から褒め,励ましましょう。(コリ一 7:32-35)

      使徒たちは兄弟たちを励ました

      12,13. ペテロはどのように「兄弟たちを強め」ましたか。

      12 イエスは亡くなる前の晩,使徒ペテロにこう言いました。「シモン,シモン,見よ,サタンは,あなた方を小麦のようにふるいにかけるため,あなた方を手に入れることを要求しました。しかしわたしは,あなたの信仰が尽きないように,あなたのために祈願をしたのです。それであなたは,ひとたび立ち直ったなら,あなたの兄弟たちを強めなさい」。(ルカ 22:31,32)

      初期クリスチャン会衆が使徒たちの手紙によって励まされている。今日の会衆も励まされている。

      使徒たちの手紙は1世紀の諸会衆にとって大きな励ましとなった。今日のわたしたちにも励みとなる。(12-17節を参照。)

      13 ペテロは初期クリスチャン会衆の柱のような存在になりました。(ガラ 2:9)西暦33年のペンテコステの時もそれ以降も勇敢に行動し,兄弟たちを励ましました。長年にわたる宣教の終わりごろ,兄弟たちにこう書き送りました。「わたしは……あなた方に少しの言葉をもって手紙を書きました。あなた方を励まし,これが真に神の過分のご親切であることを切に証しするためです。あなた方はその過分のご親切のうちにしっかりと立ちなさい」。(ペテ一 5:12)ペテロの手紙は,今日に至るまで,クリスチャンにとって励ましとなってきました。エホバの約束の実現を待つわたしたちにとって本当に必要な励ましです。(ペテ二 3:13)

      14,15. ヨハネの福音書や手紙は,クリスチャンにとってどのように励ましとなってきましたか。

      14 使徒ヨハネも初期クリスチャン会衆の柱のような存在でした。ヨハネはイエスの宣教に関する素晴らしい福音書を記しました。この福音書は,クリスチャンにとってこれまでずっと大きな励ましとなってきました。愛が真の弟子のしるしであるというイエスの言葉を記したのはヨハネだけです。(ヨハネ 13:34,35を読む。)

      15 ヨハネの3通の手紙にも真理の宝が収められています。間違いをしてがっかりした時,「イエスの血がわたしたちをすべての罪から清めるのです」という聖句を読むと,ほっとするのではないでしょうか。(ヨハ一 1:7)何かのことで心がずっと責められている時には,「神はわたしたちの心より大き[い]」という聖句を読むと慰められ,感謝の気持ちでいっぱいになります。(ヨハ一 3:20)「神は愛で[す]」と書いたのはヨハネだけです。(ヨハ一 4:8,16)ヨハネの第二と第三の手紙には,「真理のうちを歩みつづけている」クリスチャンへの褒め言葉が記されています。(ヨハ三 3,4。ヨハ二 4)

      16,17. パウロは初期クリスチャンをどのように励ましましたか。

      16 使徒パウロは,兄弟たちを励ます点で優れた手本を示しました。クリスチャン会衆が設立された当初,ほとんどの使徒たちはエルサレムにおり,そこに統治体がありました。(使徒 8:14; 15:2)ユダヤのクリスチャンは,一人の神を信じていた人々にキリストについて知らせました。他方,パウロは聖霊に導かれ,ギリシャ人やローマ人など,多くの神を信じていた人たちに伝道しました。(ガラ 2:7-9。テモ一 2:7)

      17 パウロはギリシャ,イタリア,現在のトルコに当たる地域など広い範囲を旅行して,ユダヤ人ではない人々に伝道し,会衆を設立しました。改宗してクリスチャンになった人たちは「苦しみを……自分の同国人から受けるようになった」ため,励ましを必要としました。(テサ一 2:14)西暦50年ごろ,パウロはテサロニケに設立されて間もない会衆に手紙を書きました。こう述べています。「わたしたちは祈りの中であなた方すべてについて述べる際いつも神に感謝しています。あなた方の忠実な働きと愛の労苦,……忍耐を絶えず覚えているからです」。(テサ一 1:2,3)互いを強めるようにも勧め,「互いに慰め[または,励まし],互いに築き上げることを……続けてゆきなさい」と述べました。(テサ一 5:11)

      統治体は兄弟たちを励ます

      18. 1世紀の統治体はどのようにフィリポを励ましましたか。

      18 1世紀の統治体は,指導の任に当たっている人たちや他のクリスチャンたちを励ましました。統治体は,キリストについてサマリア人に伝道したフィリポを全面的に支援しました。統治体の成員であるペテロとヨハネを派遣し,2人は新しい信者たちが聖霊を受けるようにと祈りました。(使徒 8:5,14-17)フィリポも改宗した人たちも,統治体の支援を受けて励まされたに違いありません。

      19. 初期クリスチャン会衆は統治体からの手紙を読み,どのように感じましたか。

      19 後に統治体は,重要な問題に関する決定を下すことになりました。ユダヤ人ではないクリスチャンが,モーセの律法でユダヤ人に求められていた割礼を受けるべきかどうかという問題です。(使徒 15:1,2)統治体は聖霊の導きを祈り求め,聖書をよく調べた後,割礼はもはや必要ないと決定しました。その件を伝えるため,諸会衆宛ての手紙を書き,統治体の代表者たちがその手紙を届けました。どんな結果になりましたか。「それを読んで,人々はその励ましに歓[び]」ました。(使徒 15:27-32)

      20. (イ)今日,統治体は世界中の兄弟姉妹をどのように励ましていますか。(ロ)次の記事ではどんな点を考えますか。

      20 今日,エホバの証人の統治体はベテル家族の成員,野外の特別全時間奉仕者,世界中の兄弟姉妹を励ましています。1世紀のクリスチャンと同様,兄弟姉妹はそのような励ましを歓んでいます。統治体は2015年に「エホバのもとに帰って来てください」という冊子を出版しました。世界中の多くの人たちが,この冊子から大きな励ましを得ています。では,エホバに倣って他の人を励ますべきなのは,責任ある兄弟たちだけなのでしょうか。次の記事でその点を考えます。

  • 「ますます」励まし合いましょう
    ものみの塔(研究用)2018 | 4月
    • 長老が1人の兄弟を励ましている。

      「ますます」励まし合いましょう

      「互いのことをよく考えて……互いに励まし合い,その日が近づくのを見てますますそうしようではありませんか」。ヘブライ 10:24,25

      歌: 121,119

      どのように答えますか

      • パウロが互いに「ますます」励まし合うよう勧めたのはなぜですか。

      • だれが励ましを必要としていますか。

      • だれが兄弟姉妹を励ませますか。

      1. パウロがヘブライ人のクリスチャンに「ますます」励まし合うよう勧めたのはなぜですか。

      わたしたちは互いにいっそう励まし合う必要があります。なぜでしょうか。使徒パウロはヘブライ人のクリスチャンに宛てた手紙の中でこう述べました。「互いのことをよく考えて愛とりっぱな業とを鼓舞し合い,ある人々が習慣にしているように,集まり合うことをやめたりせず,むしろ互いに励まし合い,その日が近づくのを見てますますそうしようではありませんか」。(ヘブ 10:24,25)それからわずか5年後のことです。エルサレムに住むクリスチャンは,イエスの予告していたしるしを目にし,「エホバの……日」が迫っていることを知ります。イエスの指示どおり,エルサレムから逃げなければなりません。(使徒 2:19,20。ルカ 21:20-22)エホバの日は西暦70年に来ました。ローマ人がエルサレムに対するエホバの裁きを執行したのです。

      2. 今日,兄弟たちをいっそう深く気遣い,励ますべきなのはなぜですか。

      2 今日,「大いなる日……大いに畏怖の念を抱かせる」日が近づいています。(ヨエ 2:11)預言者ゼパニヤはこう述べました。「エホバの大いなる日は近い。それは近い。しかも非常に急いでやって来る」。(ゼパ 1:14)この預言はわたしたちの時代にも当てはまります。ですから,パウロが述べたとおり,「互いのことをよく考えて[または,気遣い]愛とりっぱな業とを鼓舞し合[う]」必要があります。(ヘブ 10:24)兄弟たちにいっそう深い関心を払い,励ましを与えるべきなのです。

      励ましが必要なのはだれか

      3. パウロの言葉からどんなことが分かりますか。(冒頭の挿絵を参照。)

      3 「人の心の煩い事はこれをかがませ,良い言葉はこれを歓ばせる」。(箴 12:25)だれもがこの聖句に共感するのではないでしょうか。わたしたちは皆,励ましの言葉を必要としています。他の人を励ます立場にいる人も励ましを必要としています。パウロはローマに住むクリスチャンにこう書いています。「わたしはあなた方に会うことを切望しているのです。それは,あなた方が確固とした者となるよう,霊的な賜物を少しでも分け与えるためです。いえ,むしろそれは,あなた方の間で,各々互いの,つまりあなた方とわたしの信仰によって,相互に励まし合うためなのです」。(ロマ 1:11,12)パウロは他の人を励ます点で素晴らしい手本を示しましたが,自分自身も励ましを必要としました。(ローマ 15:30-32を読む。)

      4,5. どんな人を励ますことができますか。なぜですか。

      4 自己犠牲の生活をしている人を褒めるのはふさわしいことです。例えば開拓者たちは,エホバへの奉仕のために生活を調整し,大きな犠牲を払っています。宣教者,巡回監督とその妻,支部事務所や遠隔翻訳事務所で奉仕する人たちも,神聖な奉仕に多くの時間を充てるため,様々な犠牲を払っています。そのような兄弟姉妹に感謝し,励ましの言葉をかけましょう。かつて全時間奉仕を行なっていたものの,今は様々な理由で思うように奉仕できない兄弟姉妹のことも忘れないようにしましょう。

      5 「主にある者とだけ」結婚するようにという助言に従うために独身を保っている兄弟姉妹にも,励ましの言葉をかけましょう。(コリ一 7:39)勤勉に働いている妻は,夫から感謝されるとうれしく思います。(箴 31:28,31)迫害や病気に耐え,神への忠実を保っている兄弟姉妹も励ましましょう。(テサ二 1:3-5)エホバとキリストは忠実な僕すべてを力づけてくださいます。(テサロニケ第二 2:16,17を読む。)

      長老たちは兄弟姉妹を励ます

      6. イザヤ 32章1,2節によると,長老たちにはどんな役割がありますか。

      6 イザヤ 32:1,2を読む。イエス・キリストは「君」たち,つまり油そそがれた兄弟たちとほかの羊の長老たちを用いて,この難しい時代に落胆している人を励まし,支えています。長老たちは兄弟たちの信仰に対する「主人」ではなく,喜びのための「同労者」として仕えています。(コリ二 1:24)

      7,8. 長老たちは励ましの言葉をかけることに加え,どんなことができますか。

      7 パウロは良い手本を示しました。迫害されていたテサロニケのクリスチャンにこう述べています。「あなた方に優しい愛情を抱いたわたしたちは,神の良いたよりだけでなく,自分の魂をさえ分け与えることを大いに喜びとしたのです。あなた方が,わたしたちの愛する者となったからです」。(テサ一 2:8)

      8 励ましの言葉をかけることは大切ですが,それだけでは不十分です。パウロはエフェソスの長老たちにこう述べました。「弱い者たちを援助し……,主イエスご自身の言われた,『受けるより与えるほうが幸福である』との言葉を覚えておかなければな[りません]」。(使徒 20:35)パウロは兄弟たちのために「自分を費やし,また費やし尽くされるつもり」でした。どんなことでも行なうつもりだったのです。(コリ二 12:15)長老たちも,兄弟たちを言葉で励ましたり慰めたりするだけではなく,誠実な気遣いを行動で示す必要があります。(コリ一 14:3)

      9. どのように助言を与えれば,兄弟たちにとって励みになりますか。

      9 長老たちは兄弟たちを強めるために助言を与えることがあります。どのように助言すれば,兄弟たちにとって励みになるでしょうか。聖書にはイエスの優れた手本が記されています。復活したイエスは,小アジアの幾つかの会衆に強い助言を与える必要がありました。どのように助言したでしょうか。エフェソス,ペルガモン,テアテラの会衆に助言を与えた時には,まず温かい褒め言葉を述べました。(啓 2:1-5,12,13,18,19)ラオデキアの会衆にはこう述べました。「すべてわたしが愛情を抱く者を,わたしは戒め,また懲らしめる。それゆえ,熱心になり,そして悔い改めなさい」。(啓 3:19)長老たちは助言を与える際,キリストの手本に倣えます。

      長老たちだけが励ますのではない

      父親が娘に,一人きりで座っている兄弟にあいさつするよう勧めている。

      親の皆さん,他の人を励ますようお子さんを教えていますか。(10節を参照。)

      10. わたしたちは皆,どのように励まし合えますか。

      10 兄弟たちを励ますのは長老たちだけの責任ではありません。パウロはすべてのクリスチャンに対して,「必要に応じ,どんなことにせよ築き上げるのに良いことばを出して,聞く人のために恵みとなるようにしなさい」と勧めました。(エフェ 4:29)わたしたちは皆,他の人の「必要」に目ざとくあるべきです。パウロはヘブライ人のクリスチャンにこう勧めました。「垂れ下がった手と弱ったひざをまっすぐにしなさい[または,強めましょう]。そして,あなた方の足のためにいつもまっすぐな道を作って,なえたところが脱臼したりすることがないように,むしろそこがいやされるようにしなさい」。わたしたちは他の人の手やひざを強めることができます。(ヘブ 12:12,13)わたしたちは皆,互いに励ましの言葉をかけて強め合いたいものです。若い人も他の人を励ませます。

      11. マルトは気分が落ち込んでいた時,どのように助けられましたか。

      11 マルトaという姉妹はある時期,気分がとても落ち込んでいました。こう述べています。「ある日,エホバに『励ましを与えてください』と祈りました。すると,年配の姉妹に会い,深い愛情や気遣いを示していただきました。それはわたしがまさに必要としていたものでした。姉妹はわたしと同じような問題を抱えたことがあると話してくださいました。わたしだけではないんだ,と思いました」。その年配の姉妹は自分の言葉にそれほど大きな力があるとは思わなかったかもしれません。

      12,13. フィリピ 2章1-4節のアドバイスをどのように当てはめられますか。

      12 パウロはフィリピ会衆のすべての人にこう勧めました。「キリストにおける励ましが少しでもあり,また愛の慰め,霊の分け合い,優しい愛情と同情心が少しでもあるなら,あなた方が同じ思いを持ち,同じ愛を抱いているのだという点で,わたしの喜びを満たしてください。また,魂において結び合わされ,一つの考えを思いに抱き,何事も闘争心や自己本位の気持ちからするのではなく,むしろ,他の人が自分より上であると考えてへりくだった思いを持ち,自分の益を図って自分の事だけに目を留めず,人の益を図って他の人の事にも目を留めなさい」。(フィリ 2:1-4)

      13 兄弟姉妹を励ますため,相手の益を図って「愛の慰め」を示し,「霊[を]分け合い[または,気遣い合い]」,「優しい愛情と同情心」を表わしましょう。

      どのように励ませるか

      14. 兄弟姉妹をどのように励ませますか。

      14 以前に援助した人たちが忠実に奉仕していることを聞くのは励みになります。使徒ヨハネはこう書いています。「わたしの子供たちが真理のうちを歩みつづけていると聞くこと,わたしにとってこれほど感謝すべきことはありません」。(ヨハ三 4)多くの開拓者は,何年も前に真理を学ぶのを助けた人が今も忠実に奉仕していることや開拓奉仕をしていることを聞くと,とても励まされます。気落ちしている開拓者がいるなら,これまでの奉仕で味わった喜びについて尋ねることができます。また頑張ろう,という気持ちになるかもしれません。

      15. 忠実に奉仕している兄弟姉妹をどのように励ませますか。

      15 多くの巡回監督は,訪問した会衆の兄弟姉妹から感謝の手紙やメモを受け取ると,自分も妻もとても励まされる,と言います。長老,宣教者,開拓者,ベテル奉仕者も,忠実な奉仕に感謝しているという言葉をかけられるとうれしく感じます。

      だれもが励ませる

      16. どんな簡単な方法で他の人を励ませますか。

      16 自分は口下手なので励ますことなんてできない,と思いますか。他の人を励ますのはそれほど難しいことではありません。笑顔であいさつするだけでよいのです。笑顔が返ってこないなら,何か悩みがあるのかもしれません。話を聞いてあげるだけで,その人は気持ちが楽になるかもしれません。(ヤコ 1:19)

      17. ある若い兄弟はつらい経験をした時,どのように力を得ましたか。

      17 アンリという若い兄弟はとてもつらい思いをしていました。長老だった父親を含め,何人かの親族が真理から離れてしまったのです。巡回監督はアンリと一緒にカフェに行き,気持ちを聞いてあげました。アンリは,家族が真理に戻って来るためには自分が忠実を保たなければならない,ということに気づきました。詩編 46編,ゼパニヤ 3章17節,マルコ 10章29,30節も大きな力になりました。

      若い姉妹が年配の姉妹と一緒に伝道している。若い兄弟が年配の兄弟に日々の聖句を読んでいる。

      だれもが他の人を励ませる。(18節を参照。)

      18. (イ)ソロモン王はどんなことが励ましになると述べましたか。(ロ)パウロはどんなことを勧めていますか。

      18 マルトとアンリの例から,気落ちしている兄弟姉妹をだれもが励ませるということを学べます。ソロモン王はこう述べました。「時宜にかなった言葉は,ああ,何と良いものであろう。目の輝き[または,明るいまなざし]は心を歓ばせ,良い報告は骨を肥やす」。(箴 15:23,30)「ものみの塔」やjw.orgの記事を一緒に読むなら,兄弟姉妹はきっと元気づけられるでしょう。王国の歌を一緒に歌うこともできます。パウロもこう述べています。「詩と,神への賛美と,慈しみのこもった霊の歌とをもって互いに教え,また訓戒し[または,励まし],心のうちでエホバに向かって歌いなさい」。(コロ 3:16。使徒 16:25)

      19. 今後,互いに励まし合うことがますます重要になるのはなぜですか。わたしたちはどんな努力を払うべきですか。

      19 エホバの日が「近づく」につれ,互いに励まし合うことはますます重要になります。(ヘブ 10:25)パウロが勧めたように,「互いに慰め,互いに築き上げることを,……現に行なっているとおりに続けてゆき」ましょう。(テサ一 5:11)

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