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サタンとその業に打ち勝つものみの塔 1995 | 1月1日
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忠誠を保つ若い人々
12,13 (イ)ある若い人は,忠誠を保つどんな歩みをしましたか。(ロ)今日,わたしたちのうちの若い人たちは,どこに励みを見いだせますか。
12 イエスは,真理のゆえに家族から縁を切られる人たちは「百倍」を受けて報われるであろう,と言われました。(マルコ 10:29,30)アフリカ北部に住む10歳の少女,エンテリャの場合がそうでした。彼女は,神のみ名 ― エホバ ― について聞くとすぐ,そのみ名を愛するようになりました。そして,エホバの証人と研究を行ない,片道1時間半を歩いて集会にも出席しました。帰宅すると,反対する家族が家に入れてくれないこともよくありましたが,集会に通いました。彼女は13歳の時,家から家へ宣べ伝える業を始めました。そのため,家族からの反対も強くなりました。ある日,親族が彼女の手足をしばり,炎天下で7時間にわたって横たわらせ,時々彼女に汚水を浴びせました。彼らはこの少女をひどく打ちたたき,彼女の片方の目をつぶしてしまいました。そしてその挙げ句に,少女を家から追い出しました。しかし,少女はある病院に勤め口を見つけ,やがて看護婦の資格を身に着けました。彼女は20歳の時にバプテスマを受け,すぐに補助開拓奉仕を始めました。彼女の家族はその忠誠に感心し,彼女を再び家に迎え入れました。そして,家族のうち9人が家庭聖書研究の勧めに応じました。
13 エンテリャは詩編 116編から,特にその1節から4節の聖句に大きな励みを受けました。これまで何度も何度も読み返しました。「わたしは愛します。エホバはわたしの声を,わたしの嘆願を聞いてくださるからです。わたしに耳を傾けてくださったからです。わたしは日ごとに呼びます。死の綱がわたしを取り巻き,シェオルの苦しい状況がわたしを見いだしました。わたしは苦難と悲嘆を見いだし続けました。しかし,わたしはエホバのみ名を呼び求めるようになりました。『ああ,エホバよ,わたしの魂を逃れさせてください』」。エホバはそのような祈りに確かにお答えになります。
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サタンとその業に打ち勝つものみの塔 1995 | 1月1日
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[7ページの図版]
エンテリャ。忠誠を保つアフリカ北部の若者
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