-
人をすなどる者として奉仕するものみの塔 1992 | 6月15日
-
-
6,7 イエスは漁に関するどんな奇跡を行なわれましたか。その奇跡から発展して,すなどる業に関するどんな言葉が述べられましたか。
6 イエスは群衆に教えるだけでなく,それ以上のことを考えておられたという点に注目してください。こう書かれています。「話し終えてから,シモンにこう言われた。『深いところに乗り出しなさい。そしてあなた方は,網を下ろして漁をしなさい』」。この漁師たちが既に一晩じゅう働いていたことを思い出してください。ペテロがこう答えたのも驚くには当たりません。「先生,わたしたちはまる一晩労苦して何も取れなかったのですが,仰せのとおりに網を降ろしてみます」。彼らがそうした時,何が起こりましたか。「彼らは,非常に多くの魚を囲い込んだのである。事実,彼らの網は裂けはじめた。それで彼らは,もう一方の舟にいる仲間の者たちに,来て加勢してくれるようにと身ぶりで合図をした。彼らはそのとおりやって来て,両方の舟をいっぱいにした。そのために,舟は沈みかけた」。―ルカ 5:4-7。
7 イエスは奇跡を行なわれました。その海域では一晩じゅう何も捕れなかったのに,この時にはそこは魚でいっぱいになっていたのです。この奇跡はペテロに強烈な影響を与えました。「シモン・ペテロはイエスのひざもとにひれ伏し,『私からお離れください。私は罪深い男なのです,主よ』と言った。自分たちが引き上げた魚が大漁なのを見て,彼も共にいた者もみな非常な驚きに圧倒されてしまったのである。シモンと分け合う者であるゼベダイの息子たち,ヤコブとヨハネの両人も同様であった」。
-
-
人をすなどる者として奉仕するものみの塔 1992 | 6月15日
-
-
人類の海でのすなどる業
11,12 イエスは復活の後に,漁に関係したどんな奇跡を行なわれましたか。
11 エルサレムの外でのイエスの死とその復活の少し後に,弟子たちはガリラヤに戻りました。ある時,そのうちの7人が一緒にガリラヤの海の近くにいました。ペテロが漁に行ってくると言うので,ほかの者も付いて行きました。いつもどおり彼らは夜中に漁をしました。実のところ,今度も彼らは一晩じゅう海に網を投げ入れますが,何も捕れません。明け方になると岸に立っている人影が見え,その人は海の向こう側から,「幼子たちよ,食べる物を何も持っていないのですね」と呼びかけてきました。弟子たちは,「ありません!」と叫び返します。すると,岸に立っている人は彼らに,「網を舟の右側に投じなさい。そうすれば,幾らか見つかるでしょう」と言います。「そこで彼らは網を投じ(まし)たが,魚があまりに多くて,もはやそれを引き寄せることができ(ませんでし)た」。―ヨハネ 21:5,6。
12 本当に驚くべき経験です。恐らく弟子たちは,漁に関する以前の奇跡を思い起こしたことでしょう。そして,少なくとも弟子の一人は岸にいる人物がだれであるかに気づきます。「イエスが愛しておられたかの弟子が,『主だ!』とペテロに言った。
-