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メスキート ― その木の神秘と甘味目ざめよ! 1988 | 7月22日
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どこが甘くなるのか
しかし,メスキートの低木や高木には別の用い方があります。春から初夏にかけて,けばで覆われた大きな毛虫のような長くて丸々とした黄色い花が木から垂れ下がります。そしてそれが,メスキートの木の神秘に甘さを添える源となっています。
ラルフ・ラスビーは,アリゾナ砂漠の中でメスキートの茂る場所にミツバチの巣箱を持つ養蜂家で,ご自身は3代目になります。その養蜂家は「目ざめよ!」通信員のインタビューに応じ,次のように語りました。
「私は,干上がった川床の近くに生えている何本ものメスキートの木が,大量の水を吸って一シーズンに三度満開になるのを見たことがあります。私のところのハチは,上質のメスキートの蜜が出始めると,85%から90%まではメスキートから集めます。あとの10%から15%はキャッツクローの蜜です。私は生まれてこのかた随分いろんな蜂蜜を味わいましたが,何と言ってもメスキートが最高ですね。味が一番まろやかです。後味の悪さもなく,大変優れた甘味料になります。蜂蜜が好きではない人でもメスキートの蜜なら大抵口に合います。でも,味がまろやかですから,癖の強い蜂蜜と混ぜると,それに負けてしまうことがあります。
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メスキート ― その木の神秘と甘味目ざめよ! 1988 | 7月22日
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メスキートにとまっているミツバチの拡大写真
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