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  • 詐欺 ― 世界的な問題
    目ざめよ! 2004 | 7月22日
    • 詐欺 ― 世界的な問題

      魅力的で物腰の柔らかなウェインは,カレンにとって探し求めていた理想の夫に思えました。「彼はわたしが祈り求めていた望みどおりの人でした。だれもがわたしたちを見て,お似合いのカップルだと思いました。彼はわたしに夢中になっているように見えました」とカレンは述べています。

      しかし,一つ問題がありました。カレンがウェインから聞いた話によると,ウェインはオーストラリア秘密情報機関で第3の立場にあり,辞めたいと思っているが許可されず,いろいろなことを知りすぎているため,殺されてしまうというのです。それで,二人は一緒に計画を練りました。結婚し,財産をまとめて,オーストラリアからカナダへ逃げるのです。カレンは家も所有物もすべて売って,ウェインにお金を預けました。

      結婚式は予定どおり行なわれました。ウェインは国外に逃亡しましたが,カレンは置き去りにされ,捨てられました。銀行には6㌦足らずしか残っていませんでした。やがてカレンは,自分からお金をだまし取るためだけに入念に張り巡らされた,うその網にかかってしまったことを知りました。ウェインは役者のように,ある人物の役を演じたのです。カレンの心を引くように作り上げた役でした。彼の素性,関心事,人格,そしてカレンに対する見せかけの愛は,カレンの信頼を勝ち得るために捏造されたものだったのです。カレンはそのために20万㌦(約2,000万円)以上の損害を被りました。一人の警察官はこう述べました。「この女性は精神的にレイプされたようなものだ。お金の問題ではない。これほどまでに人を傷つけることができるとは,信じ難い」。

      カレンはこう言います。「もう感情がめちゃくちゃです。あの人は実在しない人物に成り済ましたのです」。

      カレンは,世界中で詐欺の被害に遭っている無数の人たちの一人にすぎません。どれほどのお金がだまし取られているかは定かではありませんが,その総額は何兆円にも上ると推定されており,毎年増えています。カレンのような被害者は,経済的な損失だけでなく,多大の感情的な苦痛をも経験します。ある人に ― しかも大抵は信頼していた人に ― 利用されたことを知るからです。

      予防が最良の策

      詐欺は,「虚偽の口実,説明,約束などによってお金を得るための策略または意図的な欺き」と定義されています。残念なことに,詐欺はほとんど処罰されません。故意の欺きが実際にあったことを証明するのは難しい場合が多いからです。さらに,多くの詐欺師は法の抜け穴に精通していて,それを利用します。人から詐取しても,起訴が困難もしくは不可能となるようにする方法を知っているのです。その上,詐欺師を相手取って刑事訴訟を起こすにはかなりの時間と費用がかかります。有罪宣告を受けるのは大抵,多額のお金を奪った人や,世間の注目に値するような衝撃的なことを行なった人です。たとえ詐欺師が捕まって処罰されたとしても,だまし取ったお金はおそらくすでに使ってしまったか,どこかに隠しているでしょう。したがって被害者が,失ったお金の賠償を受け取ることはめったにありません。

      簡単に言えば,詐欺にかかってしまったら失ったものを取り戻すことはほとんどできないということです。被害に遭ってからお金を取り返す方法を模索するよりは,被害に遭わないようにするほうがはるかに勝っています。遠い昔の賢人はこう書き記しました。「災いを見て身を隠す者は明敏である。しかし,経験のない者たちは進んで行って,必ず報いを身に受ける」。(箴言 22:3)次の記事では,詐欺から身を守るための幾つかの方法を説明します。

  • 詐欺から身を守るには
    目ざめよ! 2004 | 7月22日
    • 詐欺から身を守るには

      「正直者からはだまし取れない」ということわざをご存じかもしれません。しかし,ご多分に漏れず,このことわざも事実を言い当ててはいません。毎日のように正直な人々が詐欺の被害に遭っているからです。正直さだけでは自分の身は守れません。世界でも優秀な頭脳を持つ者たちが,お金を奪い取る策略を練り,それを実行に移しています。100年以上前に,ある著述家はこう述べました。「あまりに見事に行なわれるため,ひっかからないほうがおかしいくらいの詐欺もある」。

      欺きの歴史は古く,エデンの園にまでさかのぼります。(創世記 3:1-5)古くからある手口は多岐にわたり,新しい手口も次々と考え出されています。では,どうすれば身を守れるでしょうか。犯罪者が人々から詐取するために用いる方法をすべて知ろうとする必要はありません。幾つかの基本的な予防措置を講じれば,被害に遭うことはかなりの程度避けられます。

      個人情報を守る

      あなたのクレジットカードや小切手帳を盗んだ人は,それを使って物を買うことができます。銀行口座の情報を盗めば,あなたの名義で小切手を振り出せるかもしれません。個人情報を十分に入手すれば,あなたに成り済ますこともできるでしょう。かくしてあなたの名を借りた犯罪者は,あなたの銀行口座からお金を引き出したり,あなたのクレジットカード番号で支払いをしたり,あなたの名義で融資を受けたりできます。a 身に覚えのない犯罪のためにあなたが逮捕されることさえあるかもしれません。

      この種の詐欺から身を守るため,個人情報の記載された書類の扱いには万全を期してください。それには銀行取引明細書,小切手帳,運転免許証,また国によっては社会保障番号を示すカードや政府発行の身元証明書などが含まれます。もっともな理由がない限り,個人情報や金銭に関する情報を他人に明かさないでください。クレジットカードの番号や銀行口座の情報は特にそうです。だれかにクレジットカードの番号を伝えるのは,そのカードで買い物をする時だけにしましょう。

      “ごみ箱あさり”として知られる詐欺師は,そうした情報を求めてごみをあさります。ですから,個人情報の記載された書類をそのまま捨てずに,燃やすかシュレッダーにかけるのは賢明なことです。ここで言う書類には,使用済み小切手,銀行取引および証券取引の明細書,また期限の切れたクレジットカードや運転免許証やパスポートが含まれます。頼んでいないのに郵送されてくるクレジットカードの申込書も処分するのが賢明です。それに記載されている,あなたに関する情報を,他の人が誤用する場合があるからです。

      常識を働かせる

      多くの詐欺の中心となっているのは,投資をすれば現実離れした高利益が得られるという約束です。手早くもうかることをうたう詐欺として代表的なのは,マルチ商法(ピラミッド式販売方式)です。この種の詐欺は様々な形を取りますが,通常は投資者が他の投資者を勧誘して,その紹介料を受け取るという仕組みになっています。b チェーンレターも同じような仕組みで,リストの最上部の人にお金を送るように仕向けます。自分の名前が最上部に達すれば多額のお金を受け取れる,という約束がなされます。

      マルチ商法は必ず崩壊します。新しい会員を加入させ続けることは不可能だからです。計算してみましょう。5人の発起人がそれぞれ5人ずつ引き入れると,新会員の数は25人になります。今度はその25人が5人ずつ引き入れると,さらに125人増えます。9層目に達すると,200万人近い人々が900万人以上を引き入れなければならなくなるのです。マルチ商法の発起人は,ある時点で飽和状態になることをよく知っています。その時が近づいたと悟ると,お金を持って雲隠れします。あなたはおそらくお金を失い,あなたが勧誘した人たちは失ったお金をあなたから取り戻そうとするでしょう。マルチ商法でもうけるには,ほかのだれかが損をしなければならないということを覚えておきましょう。

      簡単にお金が手に入るとか,投資すれば莫大な利益が得られるという話を持ちかけられたことがありますか。次の警告に留意しましょう。話がうますぎると思える場合,大抵その不安は当たっています。『これは特別だ』と考えて,宣伝文句や証言広告を早急に信じてはなりません。思いに留めるべき点として,商売をする人が他の人を富ませるためにお金をばらまいたり秘密を明かしたりすることはありません。金持ちになる特別な方法を知っていると言われたら,こう自問してください。『その人はなぜ自分でその方法を使ってもうけようとしないのだろうか。なぜわざわざ無駄な時間を費やしてわたしに話を持ちかけようとするのだろうか』。

      コンテストで勝ったとか,懸賞に当たったなどと言われたらどうすべきでしょうか。興奮しないでください。それは大勢の人が被害に遭っている詐欺かもしれません。一例として,英国のある女性はカナダから手紙を受け取り,それには賞品が当たったが25㌦の手数料を送る必要があると書かれていました。送金した後にカナダから電話がかかってきて,抽選で24万5,000㌦相当の三等に当選したものの,さらに手数料としてその額の1%を支払う必要があると言われました。この女性は2,450㌦を送りましたが,何ももらえませんでした。もし“無料のギフト”や賞品のためにお金を払う必要があれば,それは詐欺です。こう考えてください。『応募もしていないのに懸賞に当たることなどあるだろうか』。

      評判の良い人とのみ取り引きをする

      あなたは,人の不正直さを見破れると思っておられますか。気をつけてください。詐欺師は他人の信頼を勝ち得る方法を知っています。人を信用させることにたけているのです。売り手は,正直であれ不正直であれ,製品を売る前にまず自分自身を売り込む必要があることを知っています。もちろん,だれもかれも疑ってかかるようにというわけではありません。しかし,詐欺から身を守るには,道理にかなった程度の疑いを持つことは重要です。自分の勘に頼って人の誠実さを見極めようとするのではなく,多くの詐欺を特徴づける二つのしるしを見逃さないようにしましょう。その二つとは,第一に,話がうますぎるように思えないか,第二に,売り手は決断を急がせようとしていないか,ということです。

      インターネット上には,うますぎる話があふれています。インターネットは価値あるものを多く提供しますが,犯罪者はインターネットを活用し,正体を隠して素早く詐欺を働くことができます。電子メールのアドレスをお持ちですか。もしそうなら,スパムを受信することがあるかもしれません。スパムとは,頼んでいないのに送られてくる広告メールなどの迷惑メールのことです。スパムは無数の商品やサービスを紹介しますが,その多くは詐欺です。勝手に送られてきた電子メールを見て,何らかの製品やサービスのためにお金を送っても,おそらく何も返ってこないでしょう。何かを受け取ったとしても十中八九,投資した額に見合うだけのものではありません。スパム業者からは何であれ決して買わないのが最善です。

      そのことは,電話で何かを売ろうとする人にも同じように当てはまります。電話販売には合法的なものも多いですが,電話勧誘詐欺によって毎年莫大な額に上る被害が生じています。電話をかけてきた人と話すだけでは,売り込み口上が正当なものかどうかは分かりません。詐欺師がクレジットカードの不正利用防止機関や銀行の職員のふりをすることさえあるかもしれません。取り引きしている銀行または会社の者であると名乗る人から,相手がすでに持っているはずの情報を求められるなら,疑ってみるべき理由があります。そういう場合には,相手の電話番号を尋ねるとよいかもしれません。その番号が本当に銀行や会社のものであることを確かめてからかけ直すのです。

      クレジットカードの番号や他の個人情報は,電話をかけてきた見ず知らずの人には教えないのが良いでしょう。もしだれかが電話をかけてきて,欲しくもないものを売ろうとする場合,「すみませんが,存じ上げない方と電話で商談はしないことにしています」と丁寧に述べ,電話を切ることができます。お金をだまし取ろうとしているかもしれない見ず知らずの人と,余計な会話をする必要はありません。

      評判の良い会社や人々とのみ取り引きをするべきです。電話やインターネットで安心して取り引きができる,合法的な企業はたくさんあります。もし可能なら,他の独立機関を通して,販売員や会社や投資について調べましょう。投資に関する情報を取り寄せて,それを注意深く読んで正当であるかどうかを確かめましょう。せかされたり圧力をかけられたりしても,早急に決定してはなりません。

      書面にしておく

      初めは詐欺ではなかったケースもあります。誠実に事業を営んでいても厳しい状況が生じることがあり,そうなると経営者たちはパニックに陥り,損失を埋め合わせるために詐欺的な手段を取るかもしれません。事業経営者が収入や利益についてうそをつき,経営が破綻すると,残ったお金を持って姿をくらましたという話を,きっと聞いたことがあるでしょう。

      詐欺や誤解から身を守るために,大きな投資をする前に詳細を書面にしておくとよいでしょう。契約書にサインする場合には,投資や交わされた約束に関する条項がすべて記載されていることを確かめます。また,どんなに確実な投資のように思えても,すべて計画どおりに行くとはだれも保証できないということを認識しておきましょう。(伝道の書 9:11)実際,リスクを伴わない投資などというものはありません。ですから,契約書には,もし事業が失敗した場合に各自の義務や責任はどうなるのかということが明記されているべきです。

      ここで手短に考察した基本的な原則を意識して適用すれば,詐欺の被害に遭いにくくなるでしょう。聖書にある古い格言は,貴重なアドバイスを与えています。「経験のない者はすべての言葉を信じ,明敏な者は自分の歩みを考慮する」のです。(箴言 14:15)詐欺師は簡単にだませそうな人,つまり自分の言うことを何でも信じそうな人を探します。残念なことに,多くの人は詐欺に対して何の予防措置も講じません。

      [脚注]

      a 「目ざめよ!」誌,2001年3月22日号,19-21ページをご覧ください。

      b マルチ商法は,「入会金を払った加入者が他者を次々と勧誘して同じようにさせる,多層式販売方法」と定義されています。製品やサービスが提供されないことも少なくありません。

      [7ページの拡大文]

      話がうますぎると思える場合,大抵その不安は当たっている

      [6ページの囲み記事/図版]

      詐欺の被害者へのアドバイス

      詐欺の被害に遭った人は多くの場合,恥ずかしさ,罪悪感,当惑,自分に対する怒りなどを強く感じます。自分を責めないでください。あなたは被害者なのであり,責められるべきなのは,あなたをだました人です。もし自分が何か間違いをしたなら,そのことを認め,気持ちを切り替えて生活しましょう。自分は愚かだと決めつけないでください。詐欺師は,国の首脳,銀行の経営者,企業幹部,財務責任者,弁護士など,非常に聡明な人々からお金をだまし取ることに成功しているのです。

      詐欺の被害に遭った人はお金や所有物を奪われるだけでなく,自信や自尊心をも失います。“友人”にだまされた場合には,裏切られたという思いが残ります。詐欺に遭うと傷つきます。悲しむための時間を取りましょう。信頼できる人に,起きたことについて話すのは,助けになる場合が少なくありません。祈ることによっても大きな慰めが得られます。(フィリピ 4:6-8)しかし,いつかはその問題を忘れる必要があることを認識しましょう。惨めな気持ちを引きずっていても仕方ありません。積極的な目標を定め,達成できるように励んでください。

      補償に関係する詐欺に注意しましょう。詐欺師がお金をだまし取られた人に電話をかけ,失ったお金を取り戻すための援助を申し出ることがあります。そのねらいは,さらにお金をだまし取ることです。

      [8,9ページの囲み記事/図版]

      スパム詐欺 ― よくある6種類の電子メール詐欺

      1. マルチ商法: 大抵,わずかな労力と支出で大もうけができるという触れ込みがなされます。入会金を払って会員になり,他の人を加入させれば,コンピューターなどの電子機器がもらえるというものもあります。チェーンレターもそれに似ています。チェーンレターはほぼ例外なく違法です。投資するほとんどの人はお金を失います。

      2. 内職商法: 例えば,装身具,おもちゃ,クラフトなどを組み立てる機会が与えられます。部品に投資し,組み立てるために時間を費やしますが,仕事の提供者からは,完成品が基準に達していないので買い取れないと言われます。

      3. 健康やダイエット関連の詐欺: 運動やダイエットをしなくてもやせられる錠剤,性交不能の治療薬,発毛促進剤などが,インターネット上であふれんばかりに提供されています。効果に満足している利用者の証言広告が付随している場合もあります。そうした広告にはよく,「科学上の大躍進」,「奇跡的な治療」,「秘伝の処方」,「古代の原料」などといった宣伝文句が出ています。実際問題として,製品のほとんどは効きません。

      4. 投資の機会: 典型的な例として,リスクをほとんどあるいは全く負わずに多くの収益が上がるという話が持ちかけられます。よくあるのは,海外銀行への投資です。投資者は,その資金の運用者には金融界の大物とコネがあり,内部情報も備わっているというもっともらしい言葉に引き付けられます。

      5. 信用修復: 個人の信用情報から不利な情報を取り除き,クレジットカードや自動車ローンや仕事を申し込めるようにするという詐欺です。保証とは裏腹に,約束は果たされません。

      6. プレゼント旅行: 格安料金の旅行が当たりました,おめでとうございます,という電子メールが届きます。あなたは特別に選ばれました,と書かれる場合もあります。次のことを念頭に置いてください。その同じ通知はおそらく不特定多数の人々に送られており,実際の宿泊設備やサービスは広告よりかなり劣るでしょう。

      [クレジット]

      Source: U.S. Federal Trade Commission

  • 道徳規範をどこに見いだせるか
    目ざめよ! 2004 | 7月22日
    • 道徳規範をどこに見いだせるか

      わたしたちは倫理観が変化する世の中で生活しています。かつては非難された不正な行為が,今ではしばしば大目に見られています。どろぼうや詐欺師はメディアによってたびたび称賛され,美化されています。ですから,「あなたは盗人を見ると,いつもこれを喜びさえした」という聖書の描写は,多くの人々に当てはまります。―詩編 50:18。

      しかし,詐欺師は決して褒められるべき存在ではありません。ある著述家はこう述べています。「詐欺師の特徴は,周囲の人々を操る生まれつきの才能で,ごく幼いころから発揮されることが多い。加えて,そのように人を操っても罪悪感や良心のとがめを全く感じず,むしろ大きな満足感を得る。そのように独特の喜びが味わえるので,相手がどれほど犠牲を払うことになろうと,人を操って,欲しい物を手に入れることが病みつきになる」。

      もちろん,やもめが一生をかけてためたお金をだまし取られたりすると世間は同情しますが,だれかが大企業のお金を横領したり保険会社から詐取したりしても涙を流す人はあまりいません。どうせ会社はもうけているのだから,と考える人が少なくないようです。しかしそうした詐欺は企業だけの問題ではありません。損失分は消費者の負担となるからです。例えば米国では,詐欺による損失を補うため,平均的な家庭で毎年1,000㌦(約11万円)以上を付加的な保険料として支払っています。

      また,多くの人は,衣類,時計,香水,化粧品,ハンドバッグなど,有名ブランド品の偽物を安く買う機会に飛びつきます。そうした偽物によって企業が毎年,多額の損失を被っていることを知っているとしても,自分たちには影響がないと考えるのです。しかし,結局のところ消費者は正当な商品やサービスのためにもっとお金を払わなければなりません。さらに,偽物を買うと犯罪者を富ませることになります。

      詐欺の問題に取り組んでいる一著述家はこう書いています。「今日これほど詐欺が多い主な理由は,我々が極めて非倫理的な社会に生活しているからに違いない。倫理観が著しく低下したことで,詐欺の文化が生まれた。……我々の社会は,家庭で倫理を教えない。また,学校でも倫理を教えない。教師たちは道徳規範を教えると訴えられるからだ」。

      対照的にエホバの証人は,神の言葉の道徳規準を教え,それに従って生活しようと努力しています。以下のような原則を導きとしています。

      ● 「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」。―マタイ 22:39。

      ● 「だまし取ってはいけない」。―マルコ 10:19。

      ● 「盗む者はもう盗んではなりません。むしろ,骨折って働き,自分の手で良い業を行ない,窮乏している人に分け与えることができるようにしなさい」。―エフェソス 4:28。

      ● 「わたしたちは……すべてのことにおいて正直に行動したいと願ってい(ます)」。―ヘブライ 13:18。

      エホバの証人は高慢でも独善的でもありませんが,すべての人がこれらの原則を当てはめれば,世界はもっと住みよい場所になると信じています。そして,やがてそのような世界になるという神の約束をも信じています。―ペテロ第二 3:13。

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