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その3 ― 地の最も遠い所にまで証人となるエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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ドイツのバート・リップシュプリンゲのクセロウ家族が経験した数多くの事柄には,証言をしようという同様な決意が明らかに示されています。一つの例は,ウィルヘルム・クセロウが信仰を曲げようとしなかったためナチ政権によってミュンスターで公開処刑された後の出来事に関するものです。ウィルヘルムの母ヒルダは直ちに刑務所へ行き,埋葬のために遺体を引き取りたいと執ように請願し,「ウィルヘルムを知っている人々に大規模な証言をする」と家族に言いました。葬式の際に,ウィルヘルムの父フランツは祈りをささげ,エホバの愛ある備えに対する信仰を言い表わしました。墓地ではウィルヘルムの弟カールハインツが聖書から慰めとなる言葉を述べました。彼らはこのことで処罰を受けずには済みませんでしたが,彼らにとって重要だったのは,神のみ名と王国に関する証言を行なってエホバを尊ぶことでした。
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その3 ― 地の最も遠い所にまで証人となるエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[449ページの図版]
フランツ・クセロウとヒルダ・クセロウの家族 ― 家族全員(事故で亡くなった一人の息子を除いて)が信仰のゆえに強制収容所や刑務所や感化院に入れられたが,一人残らずエホバの忠実な証人だった
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