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ポーランドはエホバの証人を客としてもてなす目ざめよ! 1989 | 12月22日
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バプテスマ
ポーランド語を話せても話せなくても,すべての人は,胸が躍るほど壮観なバプテスマの光景に圧倒されました。ワルシャワでは,フィールド内に設置されたステージのすぐ前に,バプテスマ希望者用のおびただしい数のいすが置かれていました。しかし午前のプログラムの間に,案内係が急いでフィールドにいすを追加する様子は興奮を誘いました。バプテスマ希望者が増え続けていたのです。そしてバプテスマの話が始まると,数え切れないほど大勢の聴衆は静まりかえりました。決して忘れられない出来事がこれから起きようとしていました。講演者がバプテスマ希望者たちを歓迎すると,競技場全体から自然に拍手がわき上がりました。するとバプテスマ希望者たちは,あらかじめ合図を決めておいたかのように,自分たちの周りにあふれ出た聴衆へのあいさつとして,ちぎれんばかりに手を振ってこたえ応じました。しかし実際には,神の霊に動かされた,感動にあふれた心が自然にそうさせたのです。
バプテスマ希望者たちは,普通尋ねられる二つの質問に対する答えとして信仰の公の宣言を行ないましたが,その声ははっきりとしており,固い決意をうかがわせました。献身というこの段階に至るまでには大変な苦しみや試練を乗り越えなければならなかった人が実に多かったのです。祈りの後,聴衆が「わたしたちは神に献身した者!」という歌を歌う中,バプテスマ希望者たちは二手に分かれて競技場をあとにしました。兄弟たちは,フィールドからトンネル通路を通って更衣室に向かい,姉妹たちはもう一つのトンネル通路から女性用の更衣室に行きました。案内者とバプテスマを施す人は,全員白いシャツを着て持ち場に就きました。するとすぐに,バプテスマ希望者たちが慎み深い水着に着替え,流れ込むようにフィールドに戻って来ました。フィールド内には12のバプテスマ・プールが設置されており,片方の端には姉妹たちのために六つ,もう片方の端には兄弟たちのために六つ置いてありました。
ワルシャワでは熱烈な拍手が45分間鳴り続いている間,1,905人がバプテスマを受けました。(その前の週には,ポズナニで1,525人,ホジュフで2,663人がバプテスマを受けたので,合計すると6,093人になります。これは最高出席者数の3.7%です。)少なくとも二人の兄弟は身体障害者で,車いすから優しく抱き上げられてからバプテスマを受けました。そのうちの一人は,バプテスマの話を聴くために担架でフィールドに運ばれました。
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ポーランドはエホバの証人を客としてもてなす目ざめよ! 1989 | 12月22日
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[23ページの図版]
ワルシャワで,ステージのすぐ前に座るバプテスマ希望者と,バプテスマを見守る大勢の人々
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