-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
最も際立った神々のうちの三柱は,ヒンズー教徒がトリムールティと呼んでいる,三位一体,つまり三つ組の神々の中に含まれています。―ヒンズー教の他の神々については,116,117ページの囲み記事をご覧ください。
28 この三つ組の神々は創造者ブラフマー,維持者ビシュヌ,および破壊者シバで構成されており,
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
30 ビシュヌの権化の幾つかを挙げてください。
30 太陽や宇宙の慈悲深い神ビシュヌは,ビシュヌ派の追随者にとって崇拝の対象として中心的な存在となっています。この神はラーマ,クリシュナ,および仏陀を含め,十の権化,もしくは化身となって現われます。c もう一つの権化はビシュヌ・ナーラーヤナで,これは,「その足もとに座している妻,女神ラクシュミーと共に宇宙の海原に浮かんで,とぐろを巻いた蛇シェーシャ,もしくはアナンタの上で眠っている人間の姿で表わされており,一方,神ブラフマーはビシュヌのへそから生えているハスから起き上がっている」とあります。―「世界宗教百科事典」。
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
c 十番目の将来の権化は,「四方八方に死と破壊を降り注がせる,流星のような剣を持って,大きな白馬に乗った堂々たる青年として描かれている」,カールキー・アバターラの権化です。「その到来により,義が地上に再び確立され,清浄と無垢の時代が戻り」ます。―「インドの宗教」,「ヒンズー教辞典」。―啓示 19:11-16と比較してください。
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
ブッダ(仏陀)― 仏教の創始者ゴータマ; ヒンズー教徒はゴータマのことをビシュヌの化身(アバターラ)とみなしている
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
クリシュナ ― ビシュヌの8番目の遊び好きな化身で,バガバッド・ギーターの神。その愛人たちはゴピス,つまり乳搾り女であった
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
ラーマ,ラーマチャンドラ ― ビシュヌ神の7番目の化身。叙事詩物語ラーマーヤナはラーマとその妻シータの話を述べている
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
ビシュヌ ― 命の維持者なる神; トリムールティの第三の成員
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
[120ページの囲み記事]
洪水に関するヒンズー教の伝説
「朝,彼らは身を洗う水をマヌ[人間の先祖で,最初の律法授与者]のもとに運んで来た。……彼が身を洗っていると,一匹の魚[ビシュヌの化身マツヤ]がその両手の中に入った。
「その魚は彼に次のような言葉を語った。『我を飼え。我なんじを救わん!』『なんじいずこより我を救わんや』。『洪水これらすべての生き物を運び去らん。我なんじをその洪水より救わん!』『我いかになんじを飼わんや』」。
その魚は自分の世話の仕方をマヌに教えました。「すると,その魚は言った,『かくかくの年に洪水来たらん。なんじ船を用意して我に(我が助言に)留意せよ。洪水起きなば,なんじ船に入るべし。我なんじを洪水より救わん』」。
マヌが魚の指図に従うと,その魚は洪水の間,船を「北の山々に引いて行った。その後,魚はこう言った。『我なんじを救えり。船を木につなげ。ただし,なんじ山上にいる間,水に殺されぬようにせよ。水が退く時,なんじ徐々に降りるべし!』」― シャタパタ・ブラーフマナ。創世記 6:9-8:22と比較してください。
-
-
ヒンズー教 ― 解放の道の探求神を探求する人類の歩み
-
-
[118ページの図版]
ビシュヌのへそから生えているはすの上の四つの頭のあるブラフマーと共に,とぐろを巻いた蛇アナンタの上にいるビシュヌとその妻ラクシュミー
-