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「何百万ドルもの富がここにある」目ざめよ! 1992 | 5月8日
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「何百万ドルもの富がここにある」
何百万ドルもの富がどこにあるのですか。すでに金が発見されていたジョージア州のクラウンマウンテンにです。話によると,「何百万ドルもの富がここにある」という呼びかけを行なったのは米国造幣局の分析官スティーブンソン博士で,それは1849年,米国ジョージア州ダロネガの郡庁舎の入口においてでした。なぜそのような主張をしたのでしょうか。1849年のカリフォルニアのゴールドラッシュが始まるとダロネガと近郊のオーレリアの金採掘人たちは土地を離れ,もっと大量の金を求めて西部へ向かい始めました。ところが博士はジョージア州北部にはまだ金があると信じていたのです。結局,史跡案内板にある通り,「1829年から1839年にかけてジョージア州チェロキー地方でおよそ2,000万㌦相当の金が採掘されました」。それにしても西部の魅力はあまりに強すぎたのです。旧オーレリアに残っているものといえば昔の鉱山町の散乱した廃きょだけです。
同じような運命をたどったのがカリフォルニア州のグラスバレーにあるエンパイア鉱山です。591㌔に及ぶトンネルが掘られ,1.6㌔も地中深く掘り抜かれた後,鉱山は1957年に閉鎖されました。もはや採算が合わなくなったのです。今ではその鉱山は州の歴史公園になっています。
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「何百万ドルもの富がここにある」目ざめよ! 1992 | 5月8日
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[32ページの図版]
昔の金採掘の町オーレリアにある廃れたホテル
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