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崇拝の自由のために闘う神の王国は支配している!
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ティトス・マヌサキス(9節を参照)
9-11. ギリシャのエホバの民は,集会で崇拝を行なう自由を得るために,どのように闘ってきましたか。どんな結果になりましたか。
9 ギリシャ。1983年,ティトス・マヌサキスはクレタ島のイラクリオンで会場を借り,少人数のエホバの証人が崇拝のために集まれるようにしました。(ヘブ 10:24,25)やがて,正教会のある司祭が警察に苦情を訴え,エホバの証人がその会場を崇拝のために使用していることに抗議しました。エホバの証人の信条が正教会とは異なっていることが気に入らなかったのです。当局者はティトス・マヌサキスおよび地元の3人のエホバの証人を刑事訴追します。彼らは罰金を科され,2か月の刑を宣告されました。神の王国の忠節な市民である4人は,この裁判所の判決が崇拝の自由を侵害するものであると考え,国内の裁判所に上訴し,最終的にはヨーロッパ人権裁判所に申し立てを行ないました。
10 1996年,ヨーロッパ人権裁判所は清い崇拝の反対者たちに大きな痛手となる判決を言い渡します。同裁判所は,「エホバの証人は,ギリシャの法律で定められている『既知の宗教』の定義の枠内に入る」と述べました。また,ギリシャ国内の裁判所の判決は,「申立人の信教の自由に直接の影響を」及ぼすことを指摘しました。さらに,ギリシャ政府には「宗教的信条,またはその信条を表現する手段が正当であるか否かを決定する」権利はない,とも裁定しました。こうして,エホバの証人に対する有罪判決は覆され,崇拝の自由が擁護されたのです。
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