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完全なきずなである愛によって結ばれていなさいものみの塔 1994 | 12月15日
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知識と関連している調和
8,9 (イ)わたしたちが会衆内の調和に寄与する上で,土台となるものは何ですか。(ロ)あなたはどのようにしてキリストについての知識を得てこられましたか。
8 パウロが言わんとした大切な点の一つは,クリスチャンの調和は知識,特にキリストについての知識と関連している,ということです。クリスチャンは『自分の理解に関する十分な確信という富のすべてを目ざし,また神の神聖な奥義であるキリストに関する正確な知識を目ざして,愛のうちに調和よく組み合わされる』べきである,とパウロは書いています。(コロサイ 2:2)わたしたちは神の言葉を研究するようになって以来,知識 ― 事実 ― を取り入れてきました。そして,それらの事実の多くがいかに神の目的に合致しているかを理解する過程で,イエスの極めて重要な役割を認識するようになります。「彼のうちには,知恵と知識とのすべての宝が注意深く秘められているのです」― コロサイ 2:3。
9 あなたはイエスについて,また神の目的におけるイエスの役割について,そのように感じておられますか。キリスト教世界の多くの人は,すぐにイエスのことを口にし,自分はイエスを受け入れているし救われていると言います。しかし,彼らは本当にイエスを知っているでしょうか。いいえ,知っているとは言えません。彼らのほとんどは,非聖書的な三位一体の教理を信じているからです。あなたはその点に関する真理を知っているだけでなく,恐らくイエスの言われたことや行なわれたことについての幅広い知識を持っておられるでしょう。この点では,幾百万という人々が,「これまでに生存した最も偉大な人」という本を用いた有益な研究によって助けられました。それでもなお,わたしたちはイエスとその道に関する知識を深めてゆかなければなりません。
10 秘められた知識は,どうすれば得られますか。
10 イエスのうちに「知恵と知識とのすべての宝が注意深く秘められている」という陳述は,そのような知識を得ることなど到底できない,という意味ではありません。むしろ,それは幾分,露天採鉱に似ています。わたしたちはどこから掘り始めようかと広い範囲をあちこち探り回る必要はありません。わたしたちはすでに知っています。真の知識は,聖書がイエス・キリストについて明らかにしている事柄から始まるのです。わたしたちは,エホバの目的を成し遂げる点でのイエスの役割をより十分に認識するにつれ,真の知恵と正確な知識という宝を得ます。ですから,わたしたちがしなければならないのは,より一層深く掘り下げ,これまで掘ってきたこの源から得られる宝物や貴重なものをより多く引き出すことです。―箴言 2:1-5。
11 わたしたちはイエスについて黙想することにより,自分の知識と知恵をどのように増し加えることができますか。(イエスが弟子たちの足を洗われたことを例に説明してください。あるいは,他の例を用いてください。)
11 例えば,わたしたちはイエスが使徒たちの足を洗われたことを知っているかもしれません。(ヨハネ 13:1-20)しかし,イエスが教えておられた教訓や示された態度について黙想してきたでしょうか。そのように黙想するなら,ずっと前からある兄弟や姉妹と個性が合わなくて苛立ちを感じているとしても,その兄弟や姉妹に対する接し方を改められるようにする ― そうです,改めるようわたしたちを動かす ― 知恵の宝を引き上げることができるかもしれません。あるいは,あまり好きではない仕事を割り当てられた時でも,ひとたびヨハネ 13章14節と15節の真義を理解したなら,違った反応を示せるかもしれません。知識と知恵は,わたしたちにそのような影響を及ぼすのです。わたしたちがキリストに関する増し加わった知識に一層厳密に自分を合わせてゆくなら,他の人にどんな影響が及ぶでしょうか。多分,群れは『愛のうちに一層調和よく組み合わされる』ことでしょう。a
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完全なきずなである愛によって結ばれていなさいものみの塔 1994 | 12月15日
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a 挙げることのできる例は数限りなくありますが,次に挙げる例からイエスについて,自分個人として,会衆内の調和に寄与するどんなことを学べるか,考えてみてください。マタイ 12:1-8。ルカ 2:51,52; 9:51-55; 10:20。ヘブライ 10:5-9。
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