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    1991 エホバの証人の年鑑
    • 「健康になりました」

      ジェームズ・ハラブとドーラ・ハラブが,開拓奉仕を始めるという念願をついに実現させたのは1933年1月のことでした。最初の年に二人はホノルルにとどまり,ハウス・トレーラーが出来上がるのを待ちました。それは二人が開拓奉仕を行なうための移動住宅になります。それが完成するとマウイ島に行き,6か月で島中を回り,文書を配布したり,録音された聖書講演を蓄音機で流して島民に聞かせたりしました。次はハワイ島,つまりビッグアイランドです。そこで二人は丸1年かけて島中を回りましたが,ほとんど反応はありませんでした。

      1936年にはカウアイ島に行き,島の東部のカパアの近くを拠点にしました。ハラブ兄弟は島民をこよなく愛したため,協会に手紙を書き,カウアイ島を永久的な任命地にする許可を求めました。その申請は認められました。

      ハラブ夫妻は開拓奉仕を始めたときから,二人とも健康がすぐれませんでした。ドーラは,「開拓奉仕で健康になりました。心配しなくなりました」と述懐しています。二人はエホバの助けによって,全時間奉仕を楽しみながら豊かに祝福された生涯を閉じました。手を取り合うこの夫婦の自己犠牲の精神と揺るぎない信仰は,カウアイ島で敬意と愛を勝ち得ました。二人は今も多くの島民にとってなつかしい思い出となっています。ジェームズが1954年に亡くなった後,ドーラは家を売り,まさにその性格どおり,カウアイ島のカパアに王国会館を建てる際の資金としてそのお金を使いました。彼女は正規開拓者として1984年8月に94歳で地上での奉仕を終えました。ドーラも夫も,天で報いを受けるという壮大な希望を抱いていました。

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    1991 エホバの証人の年鑑
    • 一人の開拓者がハワイに引っ越す

      1936年,エディー・メダリオは伝道者たちの小さな群れを強化するためホノルルにやって来ました。エディーは1932年にカリフォルニア州ロサンゼルスでバプテスマを受けた後,ブルックリンにある協会の本部に手紙を書き,自費でフィリピンに行ってマニラに住む同国人の中で宣べ伝える業を全時間行ないたい旨,したためました。しかし協会はむしろ,ハワイに行ってハズレット夫妻と一緒に開拓奉仕をし,ハワイに住む大勢のフィリピン人に音信を伝えることを提案しました。

      メダリオ兄弟は第一次世界大戦の退役軍人だったため,海軍の年金を使ってホノルルまでの船賃を払いました。ハズレット夫妻は助けが得られることを大変喜びました。二人は心から兄弟を歓迎し,支部に滞在させました。後に兄弟はユーレイリと結婚し,家族で任命地のヒロに向かいました。メダリオ兄弟はヒロにあった小さな会衆の監督に任命されました。夫妻は開拓奉仕をしながら,辺ぴな所にある多くの町や,キャンプと呼ばれるサトウキビ農園で働く人たちの人種ごとの部落などを回りました。

      開拓者としての兄弟のモットーは,「心をつくしてエホバに依り頼め」というものでした。(箴言 3:5)兄弟は一日中,自分にも他の人にもこの言葉を繰り返していました。助言を求めてくる若者への忠告にも,この言葉が必ず出てきました。兄弟は生涯を通じて,確かにこの霊感による言葉の通りに生きたと言えます。その熱意は衰えを知らず,生きて,エホバを崇拝したいという熱情にあふれていました。メダリオ兄弟はまた,ユーモアがあり,個人的に直面した問題を物ともしない積極的な精神を持っていたため,人々から慕われました。よく大笑いして,周りにも笑いを広げることは,兄弟のトレードマークでした。大勢の若い人たちは兄弟から深い誠実な関心を示されたことに感謝し,愛情を込めて“おじいちゃん”と呼んでいました。

      メダリオ兄弟は,1990年1月3日に肺炎と他の合併症で亡くなるまで正規開拓者として奉仕しました。93歳でしたが,そのうち58年間はエホバに魂を込めて奉仕しました。最後まで頭はさえ,一筋にエホバへの専心を守りました。死のわずか二日前に兄弟が提出した最後の野外奉仕報告には,「霊ははやりますが,肉体はだんだん弱くなっています。エホバの助けを祈り続けます」と記されていました。

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