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ヘロデ聖書に対する洞察,第2巻
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ガリアへの追放 アグリッパ1世がガイウス・カエサル(カリグラ)によってフィリポの四分領の王に任じられた時,アンテパスの妻ヘロデアは,夫が王権を得そこなったのは夫が怠け者だったからにほかならないと言って,夫を非難しました。アンテパスはすでに四分領太守だったのに対し,アグリッパはそれ以前は何の職務にも就いていなかった以上,アンテパスはローマに行ってカエサルに王権を要求すべきだ,とヘロデアは言い張りました。アンテパスはついに妻の執ような圧迫に屈しました。しかし,カリグラはアンテパスの野心的な要求に腹を立て,アグリッパからの告発に注意を払い,アンテパスをガリア(フランスのリヨン市)に追放しました。アンテパスは最後にスペインで死にました。
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ヘロデ聖書に対する洞察,第2巻
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ヘロデアは自分の兄弟が王の地位に就いたことをねたみ,四分領太守にすぎなかった夫のヘロデ・アンテパスを説得し,ローマの新皇帝に王位を願い求めるようにさせました。しかしアグリッパは,この件でアンテパスの裏をかきました。アグリッパはガイウス(カリグラ)の前で,アンテパスは,ティベリウスに陰謀を企てたセヤヌスやパルチア人と結託していると言って訴えました。アンテパスはこの訴えを否定できませんでした。結果としてアンテパスは追放されました。
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