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保育論争目ざめよ! 1987 | 12月8日
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保育室
保育所と非常に類似しているものに,私宅で少人数の子供を世話する保育室があります。そのような保育室は,保育所よりも費用がかからないので大変普及してきており,自宅外で保育されている米国の子供たちのおよそ4分の3を受け持っています。保母さんは普通その家の母親自身です。
子供にとって,保育室は家庭的な雰囲気や,気遣いを示し世話をしてくれる婦人,そして少人数の子供たちとの交わりが得られます。しかし,多くの場合,そのような施設の監査はほとんど行なわれていません。そのため,トロントのグローブ・アンド・メール紙は,カナダにおける保育室は「ピンからキリまで」いろいろあると報じています。保育室となっている家々のうち10%は子供たちにとって安全ではありませんでした。
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保育論争目ざめよ! 1987 | 12月8日
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保育の大部分を行なっている家庭保育室の影響については,もっとわずかなことしか分かっていません。おおよそのところでは,保育室の母親は,子供の知的,感情的成長を刺激することはほとんど何もしないようです。関心を払うことと言えば,実の母親が帰って来るまで子供に食物を与え,いたずらをさせないようにするだけのことかもしれません。ですから,家庭保育室の子供たちはテレビの前に座らされている場合が少なくありません。
保育施設が母子の絆にどのような影響を及ぼすか,また子供は世話をしてくれる人にどの程度深い愛着を抱くようになるかについてもほとんど分かっていません。しかし,幾つかの調査結果によれば,大抵の子供は,母親か保育者かを選ぶ機会を与えられると,やはり母親のほうを好みます。
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