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死者はどんな状態にありますかものみの塔 1994 | 10月15日
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どんな約束か
それは多くの人が復活するという約束です。「復活」と訳されているギリシャ語はアナスタシスです。この言葉は字義的には,「再び立ち上がること」という意味で,死からのよみがえりを指しています。人は死んで横たわりますが,神はご自分の力によってその人を再びよみがえらせることができます。人は命を失いますが,神は再び命を与えることができるのです。神のみ子イエス・キリストは,「記念の墓の中にいる者がみな,彼の声を聞いて出て来る時が来ようとしているのです」と言われました。(ヨハネ 5:28,29)使徒パウロは,「義者と不義者との復活がある」という『神に対する希望』を言い表わしました。(使徒 24:15)キリスト教以前の時代の神の忠実な僕であったヨブも,復活に対する自分の希望を宣言し,こう言いました。「もし,強健な人が死ねば,また生きられるでしょうか。私の強制奉仕のすべての日々,私は待ちましょう。私の解放が来るまで。あなた[神]は呼んでくださり,私はあなたに答えます」― ヨブ 14:14,15。
復活に関する明確な約束は,死者が霊の形で生きているという考えが偽りであることを証明するのではないでしょうか。もし死者が生きていて,天や霊界での存在を楽しんでいるのであれば,復活の目的はいったい何にあるのでしょうか。彼らは報いを,あるいは定めをすでに受けているのではないでしょうか。神の言葉を勉強すれば,愛に富まれるわたしたちの父エホバが約束された新しい世 ― パラダイス ― で復活させられて大いなる目覚めを経験する時まで,死者は本当に死んでいて無意識であり,眠っていることが分かります。
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死者はどんな状態にありますかものみの塔 1994 | 10月15日
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真理と愛の神エホバ
「偽ることのできない」愛情深い方であるわたしたちの天の父は,こう言っておられます。死んで墓に葬られた幾十億もの人々が,義の新しい世でとこしえの命を受ける見込みを持って復活して来るのです。(テトス 1:1,2。ヨハネ 5:28)復活というこの愛のこもった約束は,エホバが人間という創造物の福祉に深い関心を抱いておられ,死や悲しみや苦痛を除き去りたいと心から願っておられることを明らかにしています。ですから,死者を恐れる必要もなければ,不必要に死者のことや死者の見通しについて心配する必要もありません。(イザヤ 25:8,9。啓示 21:3,4)愛に富まれる公正な神エホバは,彼らを復活させて死の苦痛を解消することがおできになり,また実際にそうなさいます。
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死者はどんな状態にありますかものみの塔 1994 | 10月15日
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記念の墓にいる者たちは,神のご予定の時に復活させられるまでただ休んでおり,無意識です。(伝道の書 9:10。ヨハネ 11:11-14,38-44)ですから,わたしたちの希望と夢は神にあります。『わたしたちは喜びに満ち,その救いを歓びましょう』― イザヤ 25:9。
[7ページの図版]
神の言葉が明らかに示している通り,死者は復活まで完全に無活動の状態にある
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