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お年寄りを敬うのはなぜですかものみの塔 2010 | 5月15日
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米国カリフォルニア州の海辺に,世界の樹木の中でも被写体として選ばれることが特に多い老木があります。“一本杉”という呼び名で知られているイトスギで,樹齢は250年を越えると言われています。長年風雨に耐えてきたこの美しい木は,様々な世話を受けてきました。例えば,何本ものケーブルで支えられ,根元の部分は石の囲いで補強されています。
この“一本杉”を見ると,わたしたちの仲間である老齢のクリスチャンのことが思い起こされます。それらの人は,人生の風雨に立派に耐えてきました。今なお良いたよりを宣明していることに,その耐久力がよく表われています。預言者ヨエルの予告によれば,「老人たち」も聖書の音信を告げ知らせることになっていました。(ヨエ 2:28-32。使徒 2:16-21)それらの人は,人々が『王国の良いたより』について学ぶよう真剣な態度で助けています。そのためにどれほど膨大な時間が費やされているか,考えてみてください。(マタ 24:14)それら高齢の王国宣明者たちの中には,迫害その他の困難を長年耐え忍んできた人たちもいます。もし単なるイトスギが耐久力の点で注目され,石やケーブルで補強されるのであれば,わたしたちの仲間である高齢者はなおのこと,認められ,尊厳と敬意をもって扱われるに値するのではないでしょうか。
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お年寄りを敬うのはなぜですかものみの塔 2010 | 5月15日
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[7ページの図版]
“一本杉”と同じように,高齢者もわたしたちの支えを必要としており,尊厳と敬意をもって扱われるべきである
[クレジット]
American Spirit Images/age fotostock
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