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    ものみの塔 1988 | 2月1日
    • 現代にかかわる預言

      15 (イ)多くの聖書預言にはどんな特色がありますか。(ロ)わたしたちは「神」という語を用いるとき,何のことにも言及していますか。

      15 預言者イザヤは霊感を受け,古代に成就を見た幾つかの預言を書き記しました。しかし,しばしば聖書預言には,現代と関係のある,もう一つの大規模な成就があります。そのことは,イザヤが書いた多くの事柄にも当てはまります。イザヤの音信の一部には,すべての国民とその神々に対する,現代におけるエホバの挑戦に関係した預言が含まれていました。また,わたしたちは「神々」という語を用いる場合,今日のいわゆる異教諸国民を含む世界のあらゆる場所の人々から直接崇拝されている神々だけではなく,この語の定義にかなうもののことにも言及しています。ある辞書は「神」という語について,「現実の特定の面,あるいは部分を支配している者。至上の価値を有する人もしくは物」という定義を述べています。

      16 キリスト教世界を含む諸国家の人々は,今日どんな神々を崇拝していますか。

      16 今日,神々とみなされるものには,ヒンズー教徒の崇拝する幾百万もの神々,それに仏教徒,神道やアニミズムの信奉者などの宗教信者が崇拝する神々が含まれます。そのほかにも,物質主義という神が含まれます。これは世界の大半の人々にとって最高の価値を持ち,彼らの生活の主要な動機づけの力となっています。ほかには,軍事力と科学という神々があり,諸国民は安全と救いをこれらのものに求めています。さらに,神を信じると言うキリスト教世界の人々の大半でさえ,実際には神を信頼したり,忠節に神に仕えたりせず,むしろ自分たちが第一に忠節を尽くすべき対象として,人々や物を信頼し,それらに仕えています。

      17 イザヤの音信の大規模な成就とは,何を指していますか。

      17 イザヤの音信の大規模な成就は,これら現代の「神々」すべてに向けられています。エホバは,集まって『話す』よう,国たみに告げておられます。そして「我々は裁きのために共に集まろう」と,彼らに挑戦しておられます。(イザヤ 41:1)今日,わたしたちはこの世の「裁き」の時に生活しています。この世は,テモテ第二 3章1節から5節,マタイ 24章1節から14節に予告されているように,「終わりの日」に入っています。この時期にエホバは,将来を正確に予告してみるよう,またそうすることによって自分たちが神であることを証明するよう,諸国民の神々に挑戦しておられます。それに加え,もしできるものなら,信者を保護してみよとも挑戦しておられます。エホバは言われます。「あなた方の論争問題を持ち出せ……あなた方の論議を提出せよ……起ころうとしていることを我々に告げよ」― イザヤ 41:21,22。

      18 全能の神はどのようにご自分の実体を明らかにしておられますか。また,ご自分の崇拝者たちに何を約束しておられますか。

      18 全能の神はご自分の実体を次のように明らかにしておられます。「わたしはエホバである。それがわたしの名である。わたしはわたしの栄光をほかのだれにも与えず,わたしの賛美を彫像に与えることもしない」。(イザヤ 42:8)また神は,ご自分を擁護する者たちに,「恐れてはならない。わたしはあなたと共にいるからである。周りを見回すな。わたしはあなたの神だからである。わたしはあなたを強くする。わたしはあなたを本当に助ける」と告げておられます。このようにも約束しておられます。「あなたに向かって激こうする者はみな恥をかき,辱めを受ける。あなたと言い争う者たちは無きもののようになり,滅びうせる」。「あなたを攻めるために形造られる武器はどれも功を奏さ(ない。)これはエホバの僕たちの世襲財産であ(る)」。―イザヤ 41:10,11; 54:17。

      19,20 (イ)エホバが事を正されるための定められた時があることを,イザヤはどのように示していますか。(ロ)エホバはこの「終わりの日」にだれを起こされますか。その人たちはどのようにエホバを代表しますか。

      19 何十世紀もの長い間,エホバは諸国民が自分の道を行くのをお許しになりました。しかし,地上の事を正すべきご自身の定めの時が到来しました。そのために神は,「わたしは久しく静かにしていた。沈黙していた。ずっと自制心を働かせていた」と宣言されます。しかし今や「エホバは力ある者のように自ら出て行かれる。戦士のように熱心を呼び起こされる。叫びを上げ,そうだ,ときの声を上げられる。敵に対して,ご自分のほうが力の大いなることを示される」。(イザヤ 42:13,14)エホバはイザヤや他の聖書筆者の記した預言の中でも,イエスの語られた預言の中でも,この「終わりの日」に,あたかも裁判で証言するかのように,ご自分について熱心に証言する民を起こすと予告しておられます。

      20 エホバがご自分に仕えるよう起こされる民は,エホバがまことの神,ご自分の崇拝者たちの救い主,偽りの神々とその信奉者たちを滅ぼす方である証拠を提示します。今日,エホバの民は,『地の果てから,もろもろの国民と島から,山々の頂からその賛美を歌い』ます。(イザヤ 42:10-12)これは,イザヤが予告したもう一つの預言を成就するものとなります。「末の日[現代]に,エホバの家の山[エホバの真の崇拝]はもろもろの山の頂より上に堅く据えられ,もろもろの丘より上に[他のあらゆる形態の崇拝より上に]必ず高められ,すべての国の民は必ず流れのようにそこに向かう」。それらの人たちは,他の人たちに何をするよう勧めるのでしょうか。正直な心を持った人々にこのように懇願するのです。「来なさい。エホバの山に……上ろう。神はご自分の道についてわたしたちに教え諭してくださる。わたしたちはその道筋を歩もう」。―イザヤ 2:2-4。

      21 諸国民の神々に対するエホバの挑戦によって,どんな質問が生じますか。

      21 ですから,エホバは法廷に向かって話しかけるように,「諸国の民をみな一つの場所に集め,国たみを共に集めよ。……彼らにその証人を出させ,彼らが義と宣せられるようにしてみよ。また,彼らに聞かせて,『それは真実だ!』と言わせてみよ」と,述べておられます。(イザヤ 43:9)これは,諸国民の神々に対する直接的な挑戦です。その中に,将来の出来事を告げることのできる神がいるでしょうか。そうした神々は過去において,それを告げることができたでしょうか。それらの神々は,自分たちがわたしたちの忠節に値するまことの神となったことを,十分な証拠をもって証言できる人をだれか見いだせるでしょうか。諸国民の神々とその追随者たちは,現代においてどんな記録を提出してきたでしょうか。それは,古代のエジプト人,アッシリア人,バビロニア人の神々が提出してきたものより少しでもましでしょうか。一方,エホバに関する証言を行なう人々は,エホバがまことの神であり,わたしたちの崇拝に値する唯一の方であることを示す十分な証拠を提出してきたでしょうか。

  • あなたは,まことの神の証人となりますか
    ものみの塔 1988 | 2月1日
    • 「『あなた方はわたしの証人である』と,エホバはお告げになる……『わたしの前に形造られた神はなく,わたしの後にもやはりいなかった。わたしが ― わたしがエホバであり,わたしのほかに救う者はいない』」。(イザヤ 43:10,11)しかし,まことの神がご自分の証人としてお用いになる人々をどのように見分けられますか。それらの人たちと彼らの音信は,他の神々の崇拝者たちとどのような対照を成していますか。

      他の神々に対する挑戦

      3 エホバは他のすべての神々に対して,どんな挑戦をしておられますか。

      3 エホバはイザヤに霊感を与えて,他のすべての神々に対する次のような挑戦を記録させました。「彼ら[諸国家と民の神々]のうちにこのこと[正確な預言]を告げ得る者がだれかいるか。また,彼らは[将来に起こる]最初のことでさえわたしたちに聞かせることができるか。[神々としての]彼らにその証人を出させ,[神々としての]彼らが義と宣せられるようにしてみよ。また,彼ら[諸国家の民]に聞かせて,『それは真実だ!』と言わせてみよ」。(イザヤ 43:9)このようにエホバは,人々が崇拝する神々すべてに対して,自分たちが神であることを証明せよ,と挑戦しておられます。それらの神々の証人たちは,自分の崇拝する神々が信頼でき,崇拝されるに値することを示す証拠を提出すべきです。

      4 どのようなことから,古代の諸国家の神々が無価値であることが分かりますか。

      4 しかし,それらの神々とその崇拝者たちは何を提出してきたでしょうか。わたしたちを真の平和,繁栄,健康,命へと導いてきましたか。古代の諸国民の多くの神々が無価値で無力であることは,歴史が証明しています。それらの神は今日ではもう存在していないので,崇拝の対象として存続することさえできませんでした。古代エジプト,アッシリア,バビロン,メディア-ペルシャ,ギリシャ,ローマなどの国々の多くの神々は偽りであることが判明しました。それらの神々は歴史書の中や博物館にしか存在していません。博物館にある神々の像は好奇心の対象にすぎません。

      5 現代の神々について,どんな質問ができますか。

      5 それでも,現代の神々とその崇拝者たちは,古代の神々や崇拝者たちより少しでも勝っているのでしょうか。ヒンズー教だけでも幾百万という神々を擁しています。仏教徒,カトリック教徒,儒教徒,ユダヤ教徒,プロテスタント信者,神道信者,道教徒,そのほか大勢の人々が独自の神々を奉じています。アフリカ,アジア,および他の場所で,自然の力や動物,それに種々の物体が神々として崇拝されています。国家主義,物質主義,そして自分自身でさえ,多くの人がそれらを専心の主要な対象にしているという意味で,神々になっています。どの崇拝の仕方が,「わたしはエホバであり,ほかにはいない。わたしのほかに神はいない」と宣言しておられる方を実際に代表しているのでしょうか。―イザヤ 45:5。

      「あなた方は,その実によって彼らを見分けるでしょう」

      6 どうすれば,まことの崇拝を偽りの崇拝から区別できますか。

      6 イエスは宗教に関する真偽を見分けるための信頼できる一つの規準を定められました。イエスはこう言われました。「あなた方は,その実によって彼らを見分けるでしょう。……良い木はみなりっぱな実を生み出し,腐った木はみな無価値な実を生み出すのです。……りっぱな実を生み出していない木はみな切り倒されて火の中に投げ込まれます」。(マタイ 7:16-19)ですから,まことの神を偽りの神々から,まことの崇拝者たちを偽りの崇拝者たちから見分けるために,彼らの生み出しているものを吟味する必要があります。その実は「良い」ものですか。それとも「無価値」ですか。

      7 今世紀の歴史は,この世の諸宗教について何を示していますか。

      7 例えば,世の諸宗教のうち,全地にわたって信奉者たちの間に真の平和を確立してきたのはどの宗教でしょうか。言うまでもなく,真の宗教の成員,つまり霊的な兄弟たちであれば,互いに殺し合うはずはありません。ところが,この20世紀の幾つもの戦争で1億人もの人々が殺され,しかもそれらの戦争すべてがこの世の諸宗教の支持を受けてきたのです。その結果,ある宗教を奉ずる人々が別の宗教を奉ずる人々を殺しました。人々が自分と同じ宗教の人を殺した場合も少なくありません。カトリック教徒がカトリック教徒を,プロテスタント信者がプロテスタント信者を,イスラム教徒がイスラム教徒を殺しました。他の宗教の人々も同じ道に従ってきました。

      8 現代における宗教上の失敗について,観察者たちはどのように注解していますか。

      8 「神の名において行使された暴力」と題する論説の中で,マイク・ロイコは神に語りかけるかのように,この世の諸宗教についてこう述べました。「彼らは幾百人また幾百人と殺し合うことにより,あなたへの専心を表明している。彼らは,一方の側がもう一方の側を拭い去ることができれば,あなたに対する自分たちの崇拝の仕方は正しいと証明される,と考えているようである」。また,法王は自分を平和的な人として描写しているが,「法王の追随者たちは,激高すると数百万ガロンもの血を流すことで知られてきた」とも述べました。さらに,米国のカーター元大統領も,「世界は狂ってしまった」と述べた際,「愛のうちに人々を結び合わせるはずの深い宗教的確信が,狂気と殺人の一部ではないかと思われることがしばしばある」と語りました。

      9 わたしたちが「無価値な神々」に従うべきでないのはなぜですか。

      9 そのような無価値な実は,まことの神を崇拝する人々が生み出すべきものの正反対です。(ガラテア 5:19-23)したがって,戦争をよしとする宗教や哲学を支持する人々は,古代のエジプト人,アッシリア人,バビロニア人,それに「口のきけない無価値な神々」に頼った他の人々と同様,確実に偽りの崇拝の一部です。(ハバクク 2:18)また,まことの神の預言の言葉は,古代の偽りの崇拝に成就したのと同じく,現代にも成就するでしょう。「無価値な神々は完全に過ぎ去る」のです。(イザヤ 2:18)「無価値な神々に身を寄せてはいけない」というエホバの警告は信頼に値します。―レビ記 19:4。

      エホバを支持する証言を行なっているのはだれか

      10 この世の諸宗教の信奉者たちは,まことの神を支持する証人ですか。

      10 まことの神の証人は,その神について証しを行なう者であるべきです。この世の諸宗教の信奉者たちはそうした証しを行なっているでしょうか。それら諸宗教の人々は,自分たちの崇拝についてどれほど頻繁に語るでしょうか。そのような人たちは,いつあなたの家を訪れて自分の神について証しをしたでしょうか。証人を提出せよという,まことの神が偽りの神々に突きつけてきた挑戦には注意が払われていません。この世の諸宗教に属する人々はそのような証しを行なっていません。まことの神はだれか,あるいはその方の目的は何かについて告げることができません。彼らの僧職者は彼らに真理を教えてきませんでした。「彼らは盲目の案内人なのです。それで,盲人が盲人を案内するなら,二人とも穴に落ち込むのです」― マタイ 15:14。

      11 まことの神のみ名を証ししているのはだれだけですか。

      11 時間,物質的な資産,それに自分の命さえも進んで犠牲にし,まことの神を支持する証言をしているのはだれでしょうか。まことの神が,「わたしはエホバである。それがわたしの名である」と宣言しておられることを人々に告げているのはだれでしょうか。(イザヤ 42:8)「その名をエホバというあなたが,ただあなただけが全地を治める至高者である」ということを教えているのはだれでしょうか。(詩編 83:18)イエスは地上におられた当時,まことの神に対して,「わたしは……み名を明らかにしました」と言うことができました。(ヨハネ 17:6)現代ではエホバの証人だけがそう言うことができます。エホバの証人というその名は何と適切なのでしょう。

      王国について証しする

      12 まことの証人たちはどんな重要な教えを他の人々に告げていなければなりませんか。

      12 エホバの証人はまことの神のみ名を知らせることに加えて,特にエホバの目的に関して何を語ることになっていましたか。イエスは,「あなたの王国が来ますように」とまことの神に祈ることをご自分の追随者に教えて,模範を示されました。(マタイ 6:10)神の天の王国とは最終的に全地を支配する政府のことです。(ダニエル 2:44)それはイエスの教えの主題でした。(マタイ 4:23)王国は人類の抱える諸問題に対する唯一の解決策なので,イエスは,「ですから,王国と神の義をいつも第一に求めなさい」とお勧めになりました。―マタイ 6:33。

      13 (イ)神の王国に関してエホバの証人が宣べ伝える業について,事実は何を示していますか。(ロ)王国を宣べ伝える業は,エホバがまことの預言を行なわれる唯一の神であることを,どのように裏づけていますか。

      13 今日,神の王国について証しを行なっているのはだれでしょうか。世の諸宗教の熱心な研究者であるC・S・ブレイデン教授はこう述べました。「エホバの証人は地上をその証言活動で文字通り満たしてしまった。……確かに,王国の良いたよりを広めるためにエホバの証人ほど熱意や粘り強さを表わしている宗教団体は世界中に一つもないだろう」。しかし同教授がこれを書いたのは40年ほど前のことです。今日ではその時よりもはるかに大規模な証しが成し遂げられています。今は当時の10倍を上回る証人たちがいるからです。全地の5万4,900余りの会衆において,約350万もの人々が王国のための証言を行なっています。しかもその数は急速に増加しています。このりっぱな実は,エホバがまことの預言の神であられることを示す証拠です。エホバこそ,み子イエスに霊感を与えて現代に関する次のような予告を行なわせた方なのです。「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」― マタイ 24:14。ヨハネ 8:28。

      神の愛を見倣う

      14 神のまことの証人はどんな特質を見倣うべきですか。もしそうしないなら,それは何を意味しますか。

      14 神のまことの証人は,神の最も優れた特質である愛を見倣わなければなりません。「愛さない者は神を知るようになっていません。神は愛だからです」。(ヨハネ第一 4:8)実際,『神の子供と悪魔の子供はこのことから明白です。すなわち,すべて義を行ないつづけない者は神から出ていません。自分の兄弟を愛さない者もそうです。わたしたちは愛し合うべきです。カインのようであってはなりません。彼は邪悪な者から出て,自分の兄弟を打ち殺しました』。―ヨハネ第一 3:10-12。

      15 エホバの証人が純粋の愛を表わしていると言えるのはなぜですか。

      15 そのような愛を抱いているのはエホバの証人だけです。彼らは戦争や国家主義や民族主義の神々には従いません。この世のどんな戦争をも支持しないので,世界のほかの場所の霊的な兄弟たちの殺害を支持するような状況に陥ることは決してありません。イエスが言われたように,「世のものではない」ので,『剣を使わない』ようにしてきました。―ヨハネ 17:14。マタイ 26:52。

      16 神のまことの証人たちを見分けるのに,ほかの人たちの言葉はどのように助けになりますか。

      16 「再び,暴力行為の正当化について」と題する研究は,こう述べています。「エホバの証人は……非暴力的な“クリスチャンの中立”の立場を首尾一貫して堅持してきた。彼らは,軍務であろうとなかろうと,いかなる形態の国家的業務をも非とする立場を貫き,国家を区別する象徴物に栄誉を帰すことを拒否したが,それによって……さまざまな国で,訴追されたり,投獄されたり,暴徒の襲撃を受けたりする期間があった。しかし,証人たちが暴力でそれに応じることは決してなかった」。ブラジルの新聞「オー・テンポ」はエホバの証人についてこう述べました。「世界中どの場所にも,宣伝が人目を引く宗教はたくさんあるが,彼らと同じ愛を示す宗教は今日の地球上に一つも存在しない」。この純粋な愛こそ神のまことの証人を見分けるものである,とイエスは断言されました。「あなた方の間に愛があれば,それによってすべての人は,あなた方がわたしの弟子であることを知るのです」― ヨハネ 13:35。

      迫害によって証しは広がる

      17,18 迫害によって王国の証しが拡大し得ることを,最近のどんな実例が示していますか。

      17 迫害は王国に関する証しを広げるという結果をもたらすことさえあります。例えば,インドにいるエホバの証人は約8,000人にすぎません。それでも最近,法廷に対して「わたしたちは,自分たちの支配者として人間より神に従わねばなりません」と述べた1世紀のクリスチャンに倣ってエホバの証人の子供11人が行なった事柄により,この国でエホバのみ名と目的が広く知られるようになりました。(使徒 5:29)インドの子供たちは国歌を歌わなかったとして学校から追放されましたが,バンガロールのデカン・ヘラルド紙で報じられたように,インドの最高裁判所は,「我が国には国歌を歌う義務は存在しない」という裁決を下しました。同裁判所は,子供たちが「ふさわしい敬意を示し」,子供たちが歌わなかったことは「どんな点においても不服従には相当しなかった」と述べました。最高裁判所は子供たちを復学させるべきであるとの判決を下しました。

      18 その同じ新聞は,さらにこう述べました。「この子供たちが国歌を歌おうとしなかったのは,エホバの証人が自分自身を,神の王国に全く身をささげたクリスチャンとみなしているからである。……したがって,彼らは国家のいかなる政治活動にも参加しない」。また,カルカッタのテレグラフ紙は,「我が国のエホバの証人は最近までほとんど目立たない存在だったが,学校に通う子供たちの行動により……彼らも脚光を浴びるようになった」と伝えました。そうです,終わりが来る前に,「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられる」のです。―マタイ 24:14。

      まことの神の証人たちを集め入れる

      19 まことの神を崇拝したいなら,正直な心を持つ人々は何をする必要がありますか。

      19 今日,まことの神であられるエホバはご自分の民を用い,ご自分の主権と目的に関する証しを行なわせておられます。それらの民がますます力を増し加えながらエホバの音信をふれ告げるにつれ,エホバは正直な心を持った,あらゆる国のいよいよ多くの人々をご自分の崇拝者との交わりへと集められます。(イザヤ 2:2-4)彼らは偽りの神々を捨て,まことの神の崇拝へと転じています。彼らはちょうど,エホバを崇拝したいと願い,偽りの神々の崇拝がはびこる古代バビロンにおける捕囚から解放された人々のようです。―イザヤ 43:14。

      20,21 いま偽りの神々を捨て,単なる傍観者とならないようにすることが緊急に必要なのはなぜですか。

      20 あなたは,まことの神の証人となりますか。まことの崇拝の側に立ち,この世とそれに属する偽りの神々の流血の罪および道徳上の有罪性にあずかることを避けますか。神の言葉は,「わたしの民よ,彼女[バビロン的な偽りの崇拝]の罪にあずかることを望まず,彼女の災厄を共に受けることを望まないなら,彼女から出なさい」と,強く促しています。(啓示 18:4)そうです,遅くなりすぎないうちに行動を起こし,『出る』のです! カトリック系のある雑誌から自分の宗教的な好みについて尋ねられた男の人は,「私はエホバの証人ならぬエホバの傍観者だと思います。エホバの証人の信じていることを私もほとんど信じていますが,かかわりになりたくはありません」と述べましたが,この人のようであってはなりません。

      21 しかし,間もなく地上にいる人は皆,エホバがこの世の偽りの神々とその崇拝者たちを処刑される時にかかわりを持つようになります。「天をも地をも造らなかった神々は,地からもこの天の下からも滅びうせる者となる」のです。(エレミヤ 10:11)その時には傍観者はいません。まことの神の証人である人々と,そうではない人々しかいなくなります。(マタイ 24:37-39。ペテロ第二 2:5。啓示 7:9-15)

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