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    イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
    • 悪霊に頼る

      4,5 イザヤの時代に人々はどんな状況にありますか。ある人たちはだれに頼りますか。

      4 イザヤの時代の人々は不従順のゆえに,嘆かわしい道徳状態に,まさに霊的な暗闇という穴に陥っています。神の神殿がある南のユダ王国にさえ平和はありません。ユダの人々は,不忠実さの結果としてアッシリア人の侵攻の脅威にさらされており,前途には困難な時代が待ち受けています。人々は助けを求めてだれに頼るでしょうか。残念なことに,多くの人はエホバにではなく,サタンに頼ります。もっとも,サタンの名を呼んで助けを求めるというのではありません。むしろ,昔のサウル王のように心霊術を行ない,死者との交信を試みて問題に対する答えを得ようとします。―サムエル第一 28:1-20。

      5 中には,そうした習わしを奨励する人たちさえいます。イザヤはそのような背教を指摘し,こう言います。「もし人々があなた方に,『霊媒に,または,さえずったり低い声でものを言ったりする予言の霊を持つ者たちに問い合わせよ』と言うのであれば,どの民もその神に問い合わせるべきではないか。生きている者たちのために死者に問い合わせることがあってよいだろうか」。(イザヤ 8:19)霊媒は『さえずったり低い声でものを言ったりして』人々をだますことがあります。死者の霊によるものとされるそうした効果音は,生きている霊媒が腹話術で作り出していることも考えられます。しかし時には,悪霊が直接関与し,死者のふりをすることがあります。サウルがエン・ドルの魔女に伺いを立てたときがそうだったようです。―サムエル第一 28:8-19。

      6 心霊術に頼っているイスラエル人が特に非難されて当然なのはなぜですか。

      6 エホバが心霊術の習わしを禁じておられるにもかかわらず,こうしたことすべてがユダで行なわれています。モーセの律法のもとでは,それらは死刑に値する違反です。(レビ記 19:31; 20:6,27。申命記 18:9-12)エホバの特別な所有物である民が,どうしてそのような重大な違犯を犯すのでしょうか。それは,エホバの律法と助言に背を向け,「人を欺く罪の力のためにかたくなに」なっているからです。(ヘブライ 3:13)「彼らの心は脂肪のように無感覚になり」,民は神から疎外された者となっています。―詩編 119:70。a

      7 今日の多くの人はどのように,イザヤの時代のイスラエル人と似たことを行なっていますか。そのような人は悔い改めないならどんな道をたどりますか。

      7 ユダの人々は,『アッシリア人の攻撃が目前に迫っている時に,エホバの律法が何の役に立つのか』と考えているようです。困難な事態がすぐに簡単に解決されることを望み,エホバがご意志を達成してゆかれるのを待とうとはしません。現代でも,多くの人はエホバの律法を無視し,問題を解決するために霊媒を探し出したり,星占いに答えを求めたり,他の形態のオカルティズムに頼ったりします。しかし,生きている人が死者に答えを求めるのは,当時も今も愚かなことです。だれであれ,悔い改めることなくそうした習わしを続ける人は,「殺人をする者,淫行の者,……偶像を礼拝する者,またすべての偽り者」と同じ道をたどります。将来の命の見込みはないのです。―啓示 21:8。

      神の「律法と証し」

      8 今日のわたしたちが導きを求めて頼っているべき「律法」および「証し」とは何ですか。

      8 ユダでは,心霊術を禁じるエホバの律法も他の数々の命令も隠されてはいません。律法は文書の形で保存されています。今日,神の言葉は完全にそろった文書の形,つまり聖書として読むことができます。聖書には神の律法や規定が集大成されているだけでなく,神とその民の交渉に関する記述も収められています。エホバと民との交渉に関するそうした聖書の記述は証し,もしくは証言であり,エホバのご性格や様々な特質を教えてくれます。イスラエル人は死者に相談する代わりに,導きを求めて何に頼っているべきですか。イザヤは,「律法と証しとに問え!」と答えます。(イザヤ 8:20前半)そうです,真の啓発を求める人は,書き記された神の言葉に頼るべきなのです。

      9 悔い改めない罪人が時折聖書を引用することには価値がありますか。

      9 心霊術に手を出しているイスラエル人の中にも,書き記された神の言葉に敬意を抱いていると唱える人がいるかもしれません。しかし,そうした主張はむなしく,偽善的です。イザヤは,「確かに,彼らは夜明けの光を持たないこの言葉にしたがって語りつづける」と言います。(イザヤ 8:20後半)ここでイザヤはどんな言葉について述べているのでしょうか。「律法と証しとに問え!」という言葉であろうと思われます。背教したイスラエル人の中にも,神の言葉を引き合いに出す人がいるのかもしれません。それは,今日の背教者や他の人々も聖書を引用することがあるのと似ています。しかし,それは口先だけのものにすぎません。聖書を引用しても,それと共にエホバのご意志を行ない,汚れた習わしを捨てないなら,「夜明けの光」つまりエホバからの啓発は得られません。b

      「パンの飢きんではない」

      10 ユダの民はエホバを退けたため,どんなつらい経験をしていますか。

      10 エホバに対する不従順は精神的な暗闇を生みます。(エフェソス 4:17,18)ユダの民は霊的な意味で盲目になっており,理解力がありません。(コリント第一 2:14)イザヤは民の状態を描写し,「各々ひどく苦しみ,飢えを覚えて,必ずその地を通り抜けることであろう」と言います。(イザヤ 8:21前半)この国民の不忠実さ,特にアハズ王の治世中の不忠実さのゆえに,ユダの独立王国としての存続は危うくなっています。ユダは敵に囲まれています。アッシリア軍はユダの都市に一つまた一つと襲いかかり,産出的な土地は敵によって荒廃させられ,食物は不足しています。多くの人は「ひどく苦しみ,飢えを覚えて」います。しかし,この地は別の種類の飢えにも苦しんでいます。これより何十年か前に,アモスはこう預言しました。「『見よ,その日が来る』と,主権者なる主エホバはお告げになる。『そしてわたしはその地に飢きんを送り込む。パンの飢きんではない。水の渇きでもない。エホバの言葉を聞くことの飢きんである』」。(アモス 8:11)今やユダは,まさにそのような霊的な飢きんにあえいでいるのです。

      11 ユダは与えられた懲らしめから教訓を学びますか。

      11 ユダは教訓を学び,エホバのもとに帰るでしょうか。ユダの民は心霊術や偶像礼拝を捨て,「律法と証しとに」戻るでしょうか。エホバは民の反応を予見し,こう言われます。「彼は飢えており,自分を憤らせたので,自分の王と自分の神の上に実際に災いを呼び求め,必ず上をじっと見ることであろう」。(イザヤ 8:21後半)そうです,多くの人は,こうした状況を招いたことを自分たちの人間の王のせいにするでしょう。愚かにも災厄をエホバのせいにする人たちさえいるでしょう。(エレミヤ 44:15-18と比較してください。)今日でも,多くの人はこれと似た反応をし,人間の邪悪さゆえに生じた悲惨な出来事を神のせいにします。

      12 (イ)ユダは神を捨てた結果,どうなっていますか。(ロ)どんな重要な質問が生じますか。

      12 神の上に災いを呼び求めることによって,ユダの住民には平和がもたらされるでしょうか。いいえ,そんなことはありません。イザヤは,「彼は地を見るが,見よ,苦難と闇,薄暗さ,困難な時,輝きのない暗がりがある」と予告します。(イザヤ 8:22)人々は神を非難するかのように目を上げて天を見た後,目を地に戻し,希望のない自分たちの先行きを見詰めます。人々は神を捨てた結果,災厄を経験しています。(箴言 19:3)しかし,神がアブラハム,イサク,ヤコブになさった約束はどうなったのでしょうか。(創世記 22:15-18; 28:14,15)エホバは果たされないのでしょうか。ユダとダビデに約束された王統は,アッシリア人や他の軍事強国によって終わりを迎えるのでしょうか。(創世記 49:8-10。サムエル第二 7:11-16)イスラエル人は永久に暗闇に閉じ込められるのでしょうか。

  • 平和の君に関する約束
    イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
    • a 多くの人は,詩編 119編を,ヒゼキヤが王になる前に書いたものであると考えています。そうであるなら,イザヤが預言していたころに書かれたのかもしれません。

      b イザヤ 8章20節の「この言葉」という表現は,イザヤ 8章19節で引用されている心霊術に関する言葉を指しているとも考えられます。もしそうであるなら,イザヤが述べているのは,ユダで心霊術を奨励している者たちは霊媒に問い合わせるよう他の人たちを促しつづけ,そのためエホバからの啓発を受けられない,ということになります。

  • 平和の君に関する約束
    イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
    • [121ページの図版]

      パンの飢えや水の渇きよりはるかに深刻な飢きんが臨む

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