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  • エホバのみ手は高く上がる
    イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
    • 1 イザヤがエホバに対して正しい認識を抱いているのはなぜですか。

      イザヤはエホバを深く愛し,エホバを賛美することを喜びとしており,高らかにこう言います。「エホバよ,あなたはわたしの神です。わたしはあなたを高め,あなたのみ名をたたえます」。イザヤが創造者に対してこれほど優れた,正しい認識を抱けるのはなぜでしょうか。おもに,エホバとエホバの活動に関する知識を持っているからです。その知識は,イザヤが続けて述べる,「あなたはくすしいことを,初めの時代からの計り事を,忠実さのうちに,信頼性をもって行なわれたからです」という言葉に表われています。(イザヤ 25:1)昔のヨシュアと同様,イザヤは,エホバが忠実で信頼できる方であり,その「計り事」,つまり目的とされる事柄はみな実現する,ということを知っているのです。―ヨシュア 23:14。

      2 イザヤはここで,エホバのどんな計り事を述べますか。この計り事は何に対するものであると思われますか。

      2 エホバの計り事には,イスラエルの敵たちに対する神の裁きの宣告も含まれます。イザヤはここで,そうした宣告の一つを述べ,こう言います。「あなたは都市を石の山に,防備の施された町を崩れゆく廃虚に,よそ者の住まいの塔を都市ではないもの,定めのない時に至るまで建て直されることのないものとされ(ました)」。(イザヤ 25:2)名の挙げられていないこの都市は,どの都市でしょうか。イザヤはモアブのアルについて述べているのかもしれません。モアブは長いあいだ神の民と敵対関係にあります。a あるいは,別の,より強固な都市,バビロンについて述べているのかもしれません。―イザヤ 15:1。ゼパニヤ 2:8,9。

      3 エホバに敵する者たちはどのようにエホバの栄光をたたえますか。

      3 エホバに敵する者たちは,自分たちの強固な都市に対する神の計り事が実現する時,どのように反応するでしょうか。「強い民である者たちはあなたの栄光をたたえます。圧制的な諸国民の町,彼らはあなたを恐れ(ま)す」。(イザヤ 25:3)全能の神に敵する者たちが神を恐れるようになるのは分かります。しかし,どのようにして神の栄光をたたえるのでしょうか。自分たちの偽りの神々を捨て,清い崇拝を行なうようになるのでしょうか。そうしたことはまず考えられません。むしろ,ファラオやネブカドネザルのように,エホバが圧倒的に優位であることを認めざるを得なくなって初めてエホバの栄光をたたえるのです。―出エジプト記 10:16,17; 12:30-33。ダニエル 4:37。

      4 今日,どんな「圧制的な諸国民の町」が存在しますか。どのようにして,その町さえエホバの栄光をたたえざるを得なくなりますか。

      4 今日,「圧制的な諸国民の町」とは,「地の王たちの上に王国を持つ大いなる都市」,すなわち偽りの宗教の世界帝国である「大いなるバビロン」のことです。(啓示 17:5,18)その帝国の主要部分はキリスト教世界です。キリスト教世界の宗教指導者はどのようにエホバの栄光をたたえるのでしょうか。神の証人たちのために神が成し遂げたくすしい事柄を渋々認めることによって,栄光をたたえるのです。とりわけ1919年,エホバが,大いなるバビロンへの霊的な捕らわれから解放されたご自分の僕たちを精力的な活動へと回復させた時,それら指導者たちは「恐れ驚いて天の神に栄光を帰し」ました。―啓示 11:13。b

      5 エホバは,ご自分に絶対の確信を寄せる人々をどのように保護されますか。

      5 エホバは,敵する者たちの目には恐ろしく映りますが,神に仕えることを願う柔和で謙遜な人たちにとっては避難所です。宗教的また政治的な圧制者たちは,真の崇拝者たちの信仰を砕こうとしてどんな手段を用いようとも,失敗します。真の崇拝者たちがエホバに絶対の確信を寄せているからです。最終的に神は,焼けつく砂漠の日ざしを雲で覆い隠すかのように,また打ちつける雨あらしを壁でさえぎるかのように,わけなく反対者たちを沈黙させます。―イザヤ 25:4,5をお読みください。

      『すべての民のための宴』

      6,7 (イ)エホバはどんな宴を,だれのために設けますか。(ロ)イザヤが預言した宴は何を予表していますか。

      6 エホバは愛ある父親のように,ご自分の子供たちを保護するだけでなく,養い,特に霊的な面でそうされます。1919年にご自分の民を自由にした後,神は彼らの前に勝利の宴を設け,霊的な食物をあふれんばかりに供給されました。こう書かれています。「万軍のエホバはすべての民のために,この山で,油を十分に用いた料理の宴を必ず催される。それは,滓の上にたくわえられたぶどう酒,髄と共に油を十分に用いた料理,滓の上にたくわえられ,こされたぶどう酒の宴である」。―イザヤ 25:6。

      7 この宴はエホバの「山」で設けられます。この山とは何でしょうか。それは,「末の日に」すべての国の民が流れのように向かう「エホバの家の山」です。また,それはエホバの「聖なる山」であり,その山にいる神の忠実な崇拝者たちは害することも損なうこともしません。(イザヤ 2:2; 11:9)この高められた崇拝の場所で,エホバは忠実な者たちのために豊潤な宴を設けておられるのです。そして,現在そのように惜しみなく供給されている霊的な良いものは,神の王国が人類の唯一の政府となる時に備えられる物質的な良いものを予表しています。その時,もはや飢えることはありません。「地には穀物が豊かに実り,山々の頂であふれんばかりに実ります」。―詩編 72:8,16。

      8,9 (イ)人類の大きな敵であるどんな二つのものが取り除かれますか。説明してください。(ロ)神はご自分の民からそしりを取り除くため,何を行なわれますか。

      8 神の備える霊的な宴に今あずかっている人たちには,輝かしい見込みがあります。イザヤの次の言葉に注目してください。罪と死を,人を窒息させる「織物」あるいは「覆い」に例えて,こう述べています。「神はこの山で,すべての民を覆い包んでいる覆いの顔と,すべての諸国民の上に織り合わされている織物を必ず呑み込まれる。神は実際に死を永久に呑み込み,主権者なる主エホバはすべての顔から必ず涙をぬぐわれる」。―イザヤ 25:7,8前半。

      9 そうです,もはや罪も死もないのです。(啓示 21:3,4)さらに,エホバの僕たちが何千年にもわたって耐え忍んできた偽りのそしりも除き去られます。「ご自分の民のそしりを全地から取り去られる。エホバご自身がそう語られたからである」。(イザヤ 25:8後半)これはどのように生じるのでしょうか。エホバは,そうしたそしりの源であるサタンとその胤を取り除かれるのです。(啓示 20:1-3)その時,神の民が感動して次のように叫ぶのももっともです。「見よ,これがわたしたちの神である。わたしたちは神を待ち望んだので,神はわたしたちを救ってくださる。これがエホバである。わたしたちはこの方を待ち望んだ。わたしたちは喜びに満ち,その救いを歓ぼう」。―イザヤ 25:9。

      ごう慢な者たちは卑しめられる

      10,11 エホバはモアブをどのように厳しく扱おうとしておられますか。

      10 エホバは,それら謙遜さを表わすご自分の民を救われます。ところが,イスラエルの隣国モアブは誇り高く,エホバは誇りを嫌悪されます。(箴言 16:18)そのため,モアブは辱められることになっています。「エホバのみ手がこの山にとどまる……。モアブは,わらのたい積が肥溜めで踏みつけられるときのように,自分の場所で必ず踏みつけられる。そして泳ぐ者が泳ぐために平手を伸べて打つように,神はその中で平手を伸べて必ず打ち,ご自分の手のこうかつな動きによって必ずそのごう慢さを卑しめられる。また,あなたの安全な高い城壁のある,防備の施された都市を必ず低くされる。それを卑しめ,それを地に触れさせ,塵に至らせるのである」。―イザヤ 25:10-12。

      11 エホバの手が,保護するために,神の聖なる山に『とどまり』ます。一方,ごう慢なモアブは平手打ちされ,「肥溜め」にあるかのように踏みつけられます。イザヤの時代,わらは踏みつぶされ,積み上げた糞に混ぜ込まれて肥料とされました。ですからイザヤは,モアブが安全そうに見える高い城壁に囲まれていても辱められることを予告しているのです。

      12 モアブが名指しでエホバの裁きの宣告の対象とされているのはなぜですか。

      12 なぜエホバはモアブを名指しにして,そうした厳しい計り事の対象とされるのでしょうか。モアブ人は,アブラハムのおいでありエホバの崇拝者だったロトの子孫です。ですから,神の契約の国民とは,近くに住んでいるだけでなく,家系的にもつながりが深いのです。それにもかかわらず,モアブ人は偽りの神々を信奉するようになり,イスラエルに対する根深い敵意をあらわにしています。彼らは当然の結末を迎えます。この点でモアブは,今日のエホバの僕たちに敵する者たちに似ており,特にキリスト教世界に似ています。キリスト教世界は,自分たちは1世紀のクリスチャン会衆の継承者であると唱えていますが,実際には,すでに述べたとおり,大いなるバビロンの主要部分となっています。

  • エホバのみ手は高く上がる
    イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
    • [275ページの図版]

      「油を十分に用いた料理の宴」

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