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アロン聖書に対する洞察,第1巻
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祭司としてのアロンの子孫 ジェームズ王欽定訳とモファット訳の歴代第一 12章27節と27章17節には「アロン人」という表現が出ています。(ヘブライ語のマソラ本文では単にアロンという名が用いられています。七十訳[ラガルド版,代一 12:27]では「アロンの子らの」となっています。)イスラエルという名称と同じように,「アロン」という言葉はここでは集合的な意味で用いられており,ダビデの時代のアロンの家もしくはアロンの子孫のうちの男子を表わしています。彼らはレビの部族の者であり,祭司として仕えていました。(代一 6:48-53)新世界訳は,「そして,エホヤダはアロンの[子らの]指導者で,彼と共に三千七百人の者がいた」としており(代一 12:27),「子らの」という言葉を角かっこの中に入れて,それが補足であることを示しています。
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アロン聖書に対する洞察,第1巻
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アロンは祭司職全体をつかさどる立場に任じられただけでなく,将来の大祭司がすべてアロンの家系,すなわちアロンの家から出ることも神によって宣言されました。
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アロン聖書に対する洞察,第1巻
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この時,神はそれぞれ12部族の一つを表わす12本の杖を幕屋の中に置くよう指示され,レビの部族のための杖にはアロンの名が書き込まれました。(民 17:1-4)その翌日,モーセが証の天幕に入ってみると,アロンの杖は芽を出して花を咲かせ,熟したアーモンドをならせていました。(民 17:8)このことにより,エホバがレビ人のうちアロンの子らを祭司の奉仕のために選ばれたこと,またアロンを大祭司として承認されたことが議論の余地なく確証されました。それ以来,祭司職に就くアロンの家の権利がまともに疑問視されたことは一度もありませんでした。芽を出したアロンの杖は,「反逆の子らに対するしるし」として契約の箱の中に置かれました。とはいえ,それら反逆者たちが死んで,国民が約束の地に入った後に,その杖は所期の目的を果たして箱の中から取り除かれたようです。―民 17:10; ヘブ 9:4; 代二 5:10; 王一 8:9。
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