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疾患と治療聖書に対する洞察,第1巻
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ヘブライ人の医者は何かの薬草を用いたようです。また,ある種の食事療法も用いたかもしれません。『ギレアデのバルサム』,つまり古代ギレアデの植物から取れた香料入りの油が傷に塗られることもありましたが,それは消毒のためか,鎮静効果を生じさせて痛みを軽減するためであったのかもしれません。(エレ 46:11; 51:8)ある種の葉が薬用に使われたことも読み取れるようです。(エゼ 47:12; 啓 22:1,2)湿布剤も用いられたようです。(王二 20:7; イザ 38:21)時には傷や打ち傷を和らげるのに油が塗られ(イザ 1:6),油とぶどう酒の両方が傷に塗られることもありました。(ルカ 10:34)ぶどう酒には人を元気づける効果や薬効があるので,ぶどう酒を適度に飲むことが勧められる場合もありました。―箴 31:6; テモ一 5:23。
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疾患と治療聖書に対する洞察,第1巻
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聖書はサタンがヨブを苦しめたこと(ヨブ 2:7),また悪霊に取りつかれることが時々疾患と結び付けられたことを示しています。(マタ 17:14-18)それで,古代の異教徒たちは,少なくとも一部の疾患を悪霊と結び付ける根拠を有していました。しかし,彼らとは異なり,忠実なヘブライ人の祭司や医者たちは病気を治そうとして魔術に訴えるようなことを決してしませんでした。(申 18:9-13)
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