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祭司聖書に対する洞察,第1巻
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神がレビ族の祭司職を制定されるまで,ヤコブ(イスラエル)の子孫の間では家長が祭司として行動したようです。神がシナイ山まで民を導いた時,「常々エホバに近づく祭司たちも自分の身を神聖なものとしなさい。エホバがにわかに彼らに臨むことのないためである」とお命じになったのはそのためです。(出 19:22)これはレビ族の祭司職が制定される前のことでした。しかしアロンは,まだ祭司として指名されていなかったにもかかわらず,モーセと共に山の途中まで行くことを許されました。この状況は,後にアロンとその子孫が祭司として任命されたことと調和しています。(出 19:24)振り返ってみると,これは(家長による祭司職の)古い取り決めをアロンの家系の祭司職で置き換えることを神が考えておられた初期の兆候と言えます。
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