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神聖書に対する洞察,第1巻
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エローヒームはエホバに適用されている場合,威厳,尊厳,もしくは卓越の複数として使われています。(創 1:1)このことに関して,アロン・エンバーはこう書いています。「旧約[聖書]の言語においては……[エローヒーム](イスラエルの神を指して使われている)の複数概念が完全に放棄されていることは,特にこの語がほとんどいつも単数形の述語動詞を伴って用いられており,また単数形の形容詞的限定語を取るという事実により示されている。……[エローヒーム]はむしろ,偉大な神にふさわしい偉大さや威厳を表わす強意複数形として解釈されなければならない」― セム系諸語文献アメリカ・ジャーナル誌,第21巻,1905年,208ページ。
エローヒームという称号は,創造者としてのエホバの強さに注意を引いています。この語は創造に関する記述の中に単独で35回出ており,そのいずれの場合でも,神が言ったり,行なったりされたことを描写しているのは単数形の動詞です。(創 1:1–2:4)この方の内にこそ無限の力の実質を成すものがあるのです。
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