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    • 6-9 (イ)神がご自分のみ名の使用を禁じておられないことは,どのように分かりますか。(ロ)どのように,また,いつ,神のみ名の使用を禁じることはユダヤ教の一部となりましたか。

      6 しかし,十戒は神のみ名の発音を禁じているのではないでしょうか。決してそうではありません。多くの人が第三のおきてをそのように解釈してきましたが,ユダヤ大百科事典の注解に注目してください。「YHWHという名の発音を忌避した……理由は,第三のおきて(出エジプト記 20:7。申命記 5:11)を誤解し,『汝は汝の神なるYHWHの名をいたずらに取り上げてはならない』という意味に読んだことにある。しかしその実際の意味は,『あなたは,あなたの神YHWHの名によって虚偽の誓いをしてはならない』ということである」。5 この聖句では,神のみ名を『取り上げること』や,み名の発音が禁じられていないことに注目してください。しかし,それが神のみ名を「いたずらに」取り上げることを意味していたとしても,ケーラーとバウムガルトナーのヘブライ語辞典が,「いたずらに」(ヘブライ語,ラッシャーウ)と訳されているヘブライ語について述べている事柄に注目してください。同辞典によれば,その語には,「理由なく名前を挙げる。……名前を誤用する」6 という意味があるのです。ですから,このおきては神のみ名の使用を禁じているのではなく,むしろ,み名の誤用を禁じているのです。

      7 しかし,神のみ名は「発音するには余りに神聖なものである」という論議についてはどうですか。それでも,もし神がご自分のみ名を,人間には発音できないほど神聖なものとみなしておられるなら,み名をそもそも啓示なさるはずがないというのは,道理にかなった見方だと思われませんか。ヘブライ語聖書の原文に神の固有名が6,800回余り出ているということ自体,神が人間に対して,ご自分を知り,み名を用いるよう望んでおられることを示しています。神は不敬な行為を未然に防ごうとしてみ名の使用を制限するどころか,ご自分の民がみ名を用い,それを知らせることを繰り返し勧め,命じてさえおられます。み名を用いることは,神との親しい関係だけでなく,神への愛を示す証拠でした。(詩編 91:14)預言者イザヤは,この問題における神のご意志を明示し,こう述べました。「主[ヘブライ語,יהוה=YHWH=エホバ]を賛美し,そのみ名をふれ告げよ。もろもろの民の中にその行為を知らせよ。そのみ名が高められていることを告げ知らせよ」― イザヤ 12:4。ミカ 4:5; マラキ 3:16; 詩編 79:6; 105:1; 箴言 18:10もご覧ください。

      8 人間がみ名を発音することがエホバにとって望ましいことでなかったのであれば,エホバはそれを明確に禁じることができたでしょう。しかし,み名の正しい使用と発音を禁じた箇所は聖書のどこにもありません。聖書時代の忠実な人たちはみ名を自由に用いました。(創世記 12:8。ルツ 2:4; 4:11,14)事実,神は,ご自分の民に働きかけて聖なるみ名を忘れさせる者たちを繰り返し非難しておられます。―エレミヤ 23:26,27。詩編 44:21,22(44:20,21,新世)。

      9 では,この禁令が聖書の一部でないことはこれほどはっきりしているのに,それがユダヤ教思想の一部になったのはどうしてでしょうか。ラビであり,「すべての人のタルムード」という本の著者であるA・コーヘン博士の注解は,何世紀も経過するうちに,徐々に伝統が根をおろしていったことを示しています。コーヘン博士はこう書いています。「聖書時代には,日常の話の際,み名の使用にためらいを感ずることはなかったようだ。固有名にヤーもしくはヤーフーを付け加えることは,バビロンでの流刑後もユダヤ人の間で続いていたが,このことは,四文字で綴られたみ名の使用が禁じられていなかったことを示唆している。しかし,ラビの時代の初期には,み名の発音は神殿での奉仕にのみ限られた」。この時期におけるその後の進展について,コーヘン博士はこう述べています。「会堂における礼拝では,このみ名はJHVHの代わりに,アドーナーイ(わたしの主)と発音された。しかし,伝承によれば,当初の発音は賢人からその弟子たちに7年に一,二回,周期的に伝えられた。(キドゥシン 71a)しばらくするとその習慣さえも途絶え,み名の発音の仕方について確かなことは分からなくなった」。7 「人間のおきて」がそのような影響をもたらしたのです。―イザヤ 29:13。申命記 4:2。第2部「聖書 ― 神の霊感を受けたものですか」の15,16節をご覧ください。

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