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聖書の壮大な主題啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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7 創世記 3章15節の女が霊の領域に属していることを何が示唆していますか。
7 創世記 3章15節は次に,「女」について述べています。その女とはエバのことでしたか。恐らく彼女はそう考えたことでしょう。(創世記 4:1と比較してください。)しかし,エバは5,000年余り前に死んだので,エバとサタンとの間で敵意が長期間続くのは,不可能なことでした。その上,エホバから語りかけられた蛇は,目に見えないひとりの霊者ですから,その女もやはり霊の領域に属していると考えるべきでしょう。啓示 12章1,2節はこの点を裏書きして,その比喩的な女とは,霊の被造物で成る,エホバの天的な組織であることを示しています。―イザヤ 54:1,5,13もご覧ください。
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聖書の壮大な主題啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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11 神は何世紀にもわたって,女の胤に関して何を啓示してこられましたか。
11 創世記 3章15節の預言は最後に,女の胤に言及しています。サタンが自分の胤をはぐくんでいた時,エホバはご自分の「女」,つまり妻のような天界の組織が胤を産み出すよう準備しておられました。エホバはおよそ4,000年にわたり,その胤の到来にかかわる詳細を神を恐れる従順な人々に漸進的に啓示してこられました。(イザヤ 46:9,10)ですから,アブラハム,イサク,ヤコブ,および他の人々は,その胤が彼らの家系から出るという約束に対する信仰を築くことができました。(創世記 22:15-18; 26:4; 28:14)サタンとその追従者たちは,それらエホバの僕たちをその不動の信仰のゆえに,しばしば迫害しました。―ヘブライ 11:1,2,32-38。
12 (イ)女の胤の主要な方はいつ,またどんな出来事を伴って到来しましたか。(ロ)イエスはどんな目的のために油そそがれましたか。
12 ついに西暦29年,完全な人間イエスがヨルダン川でご自身を差し出して,バプテスマをお受けになりました。エホバはその場で聖霊をもってイエスを生み出し,「これはわたしの子,わたしの愛する者である。この者をわたしは是認した」と言われました。(マタイ 3:17)イエスはその場で,天にある神の霊的な組織から遣わされた方であることが明らかにされました。イエスはまた,エホバの名によって地に対する支配権の回復を図り,こうして統治権もしくは主権にかかわる論争を一度限り解決する天の王国の指名された王として油そそがれました。(啓示 11:15)ですから,イエスは女の胤の主要な方,つまり予告されたメシアなのです。―ガラテア 3:16; ダニエル 9:25と比較してください。
13,14 (イ)女の胤とはただ一人の傑出した人物だけではないことを知っても,どうして驚くには当たりませんか。(ロ)神はその胤の二次的な部分となる人々を人類の中から何人選んでこられましたか。それらの人々はどんな組織を構成しますか。(ハ)ほかのだれがその胤と一致して仕えますか。
13 その女の胤となるのは,ただ一人の傑出した人物だけだったのでしょうか。では,サタンの胤についてはどうですか。聖書は,サタンの胤に大勢の邪悪なみ使いや,神を辱める大勢の人間が含まれることを明らかにしています。では,忠誠を保つ14万4,000人の人々を人類の中から選んで,メシアなる胤であるイエス・キリストと共に治める共同支配者ならびに祭司とする神の目的について知っても驚くには当たりません。啓示の書は,悪魔が神の女のような組織に対して敵意を抱くあまり,「彼女の胤のうちの残っている者たち……と戦うために出て行った」と述べている箇所で,それらの人たちに言及しています。―啓示 12:17; 14:1-4。
14 聖書では油そそがれたクリスチャンはイエスの兄弟と呼ばれていますから,イエスの兄弟であるそれらのクリスチャンは,同じみ父と同じ母を共有しています。(ヘブライ 2:11)彼らのみ父はエホバ神です。したがって,彼らの母は,神の妻のような天界の組織である,その「女」であるに違いありません。それらのクリスチャンはその胤の二次的な部分となります。キリスト・イエスが主要な部分だからです。霊によって生み出された,地上にいるそれらクリスチャンの会衆は,天にある,神の女のような組織のもとで仕える,神の見える組織を構成しています。それらのクリスチャンは復活させられる時,その天でキリスト・イエスと結ばれることになります。(ローマ 8:14-17。ガラテア 3:16,29)
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