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  • 「良いたよりを擁護して法的に確立する」
    エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
    • 翌年,証人たちに関する訴訟がクレタ島のハニアにある控訴裁判所で審理された際,他の七つの国(イギリス,フランス,ドイツ,イタリア,日本,スペイン,アメリカ)から来たエホバの証人の代表が訴訟当事者として,あるいはクリスチャンの兄弟たちを支持するために出廷しました。その後1988年に,証人たちに関する別の訴訟においてギリシャ最高裁判所で不利な判決が下されると,ヨーロッパ人権委員会に申し立てがなされました。1990年12月7日,ヨーロッパのほぼ全域から来た16人の法学者に,2,000件の逮捕事件と,ギリシャのエホバの証人が聖書について語るという理由で刑を宣告された何百もの訴訟に関するファイルが同委員会で提出されました。実際,1938年から1992年にかけて,ギリシャではそのような逮捕事件が1万9,147件起きていました。同委員会は全員一致で,その件はヨーロッパ人権裁判所で審理されるべきであると裁定しました。

  • 「良いたよりを擁護して法的に確立する」
    エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
    • 厄介な事態が生じると,解決策を見いだすために地元の長老たちが町の当局者と会見することもあります。エホバの証人は神が命じられた業を行なうために許可を求めることは断固として拒みます。合衆国憲法はいかなる料金の支払いも前提条件としない崇拝と出版の自由を保障しており,それは最高裁判決でも支持されています。しかしエホバの証人は人々が恐れを抱いていることを理解しているので,必要であれば,特定の地区で証言を始める前に警察に知らせることに同意する場合もあります。とはいえ,容認できる妥協案が得られない場合には,協会の本部の弁護士が地元の当局者と連絡を取り,エホバの証人の業や,証人たちの宣べ伝える権利を擁護する憲法を説明し,さらにその権利を行使するために自治体とその当局者を相手取って連邦公民権の損害賠償請求訴訟を起こすことも可能だということを説明します。f

      ある国々では,長年認められてきた基本的な自由を再確認するために訴訟を起こすことさえ必要になります。そのような事態が1976年と1983年にフィンランドで生じました。表向きは家の人の平和を守るという理由で,家から家の業を含む宗教活動を禁じる地方条例が次々に設けられたのです。しかし,ロビーサとラウマの法廷において,家から家の伝道はエホバの証人の宗教の一部であり,政府はエホバの証人の宗教団体の定款を認めた時点でこの福音宣明の方法を承認しているという点が指摘されました。さらに,多くの人が証人たちの訪問を歓迎しており,ありがたく思わない人がいるというだけの理由でそうした活動を禁じるなら自由の縮小になるという点も申し立てられました。そうした訴訟が勝訴に終わった後,多くの町や都市は条例を廃止しました。

      憲法の作成に影響を与える

      国によっては,エホバの証人の活動は法律を作成する際の主要な要素となってきました。アメリカの法学生であれば,米国の公民権保護にエホバの証人が貢献したことをよく知っています。どれほど貢献したかは,ミネソタ・ロー・レビュー誌,1944年3月号に載せられた「憲法はエホバの証人に恩義がある」という記事や,1987年にシンシナティ大学ロー・レビュー誌に掲載された「憲法進化の促進剤: 最高裁におけるエホバの証人」という記事などによく示されています。

      証人たちの訴訟は,信教の自由,言論の自由,出版の自由に関するアメリカの法律の重要な部分となっています。そうした訴訟は,エホバの証人だけでなくアメリカ人全体の自由を守る点で多大の貢献をしてきました。著述家としても編集者としても有名なアービング・ディリヤードはドレーク大学で講演をした際に,「好むと好まざるとにかかわらず,エホバの証人は我々の自由を守る点で他のどんな宗教団体よりも大きな貢献をしてきた」と述べました。

      また,カナダの状況について,「国家と救済 ― エホバの証人および公民権のための彼らの闘い」という本の序文はこう明言しています。「エホバの証人は,意見の異なるグループのための法的保護がいかなる実際的意味を持つべきかをカナダ国家とカナダ国民に教えた。加えて……[ケベック州の証人たちに対する]迫害の結果として1940年代と1950年代に生じた一連の訴訟がカナダ最高裁判所に持ち込まれた。それらの訴訟も公民権に対するカナダ人の態度に重要な貢献をし,今日のカナダの市民的自由に関する法学の基礎を成している」。その本は,証人たちが行なった崇拝の自由を求める法的闘いの「成果の一つ」は,現在カナダの基本法の一部となっている「権利憲章に至る長い討議と討論の過程であった」と説明しています。

  • 「良いたよりを擁護して法的に確立する」
    エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
    • 1938年から1943年までの5年間に,証人たちの関係する31件ほどの訴訟が最高裁判所に持ち出され,それらおよびその後の訴訟に対する判決は,一般的に言って権利章典にうたわれている種々の自由という大義を,そして特に信教の自由に対する保護を大いに前進させてきたのである」―「合衆国における教会と国家」,アンソン・フェルプス・ストークス著,第3巻,1950年,546ページ。

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