王国会館という名前からも分かるように，その場所で取り上げられるのは聖書の主要な教えである神の王国に関連した事柄です。神の王国は，イエスの宣教活動のテーマでした。―ルカ 8:1。

地域における真の崇拝の中心となる建物です。そこを拠点として，王国の良いたよりを宣べ伝える業が行なわれます。（マタイ 24:14）王国会館はそれぞれ大きさやデザインも異なりますが，どれもシンプルな造りです。二つ以上の会衆で使う場合が少なくありません。近年では会衆の増加のペースに合わせて，何千軒もの新しい王国会館が建てられました。一日平均5軒です。それはどのように可能になりましたか。―マタイ 19:26。

共通の基金への寄付で建てられます。その寄付は支部事務所に送られ，王国会館の建設や改築を行なう必要のある会衆のために活用されます。

背景のさまざまな無給のボランティアによって建てられます。世界の多くの国や地域では，王国会館建設グループが組織されています。建設のための奉仕者から成るチームが国内の会衆から会衆へと移動し，王国会館の建設を支援します。遠隔地の会衆に行くこともあります。また，資格のある兄弟たちが地区ごとに割り当てられ，王国会館の建設や改装を監督する国もあります。地区内の技術を持つ人たちがどの建設現場でも自発的に奉仕しますが，地元の会衆の成員も大きな働きをします。このすべてはエホバの霊により，またエホバの民が魂をこめて働くことにより，可能になっているのです。―詩編 127:1。コロサイ 3:23。

• わたしたちが崇拝の場所を王国会館と呼んでいるのはなぜですか。

• 世界各地に王国会館を建てることはどのように可能になっていますか。

エホバの証人の王国会館には，神の聖なるお名前が付されています。ですから，その建物を清潔で見栄えのよい，修理の行き届いた状態に保つのは貴いことで神の崇拝の重要な部分であると，わたしたちは見ています。この面で皆が協力できます。

集会後に簡単な清掃に加われます。集会の後，兄弟姉妹は王国会館をきれいに保つための簡単な清掃を喜んで行ないます。週に一回，もっと入念な清掃が行なわれます。長老か奉仕の僕が調整役を務め，たいていはチェックリストにしたがって作業を進めます。必要に応じて個々の奉仕者は，床をほうきやモップや掃除機できれいにする，備品などを拭く，椅子の並びを揃える，トイレの掃除や除菌をする，窓や鏡を拭く，ゴミを捨てる，外回りや庭を整えるといった仕事をします。さらに少なくとも年に一回，日を決めて大掃除をします。何かの作業を子どもと一緒に行ない，崇拝の場所を大切にすべきことを教えるようにもしています。―伝道の書 5:1。

必要な修理を手伝います。毎年，王国会館内外の細部にわたる点検が行なわれます。この点検をもとに定期的なメンテナンスをすることにより，会館を良い状態に保ち，余分な出費が生じないようにしています。（歴代第二 24:13; 34:10）清潔で手入れの行き届いた王国会館は，神を崇拝するのにふさわしい場所です。こうした作業に加わることにより，わたしたちはエホバと崇拝の場所とを大切に考えていることを示します。（詩編 122:1）また，地域の人々に良い印象を与えることにもなります。―コリント第二 6:3。

• 崇拝の場所を顧みる必要があるのはなぜですか。

• 王国会館をきれいに保つためのどんな取り決めがありますか。