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ラハブ聖書に対する洞察,第2巻
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西暦前1473年の春,イスラエル人の二人の斥候はエリコに入り,ラハブの家に宿を取りました。(ヨシュ 2:1)その二人がそこに滞在した期間は述べられていませんが,エリコはそれほど大きくなかったので,偵察するのに長くはかからなかったことでしょう。
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ラハブ聖書に対する洞察,第2巻
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ラハブの二人の客がイスラエル人であることを他の者たちは見破り,そのことを王に報告します。しかし,ラハブは屋上に干してあった亜麻の茎の間に男たちをすばやく隠したので,当局者たちが男たちを逮捕しようとしてやって来た時,疑いを抱かせることなく当局者たちに他の所に行くよう教えることができました。このすべてにおいて,ラハブは罪に定められている自分自身の地域社会に対するより,イスラエルの神に対して一層強い専心の念を抱いていることを実証しました。―ヨシュ 2:2-7。
ラハブがどの時点で斥候たちのそこでの目的やエリコに関するイスラエルの意図に気づいたのかは定かではありません。しかし,今や彼女は斥候たちに,過去40年以上にわたってエホバがイスラエルのために行なわれた救いの業のことを伝え聞いたゆえに,同市には大いなる恐れと畏怖の念があることを告白します。彼女は斥候たちに自分自身と自分の家族全員,すなわち,父,母,その他の者たちすべてを生き長らえさせると誓って欲しいと頼みます。斥候たちは彼女が自分の家族全員を自分の家に集め,緋色の綱を窓からつるし,彼らが来たことを黙っているという条件でそれに同意し,ラハブはそのすべてを行なうことを約束します。彼女は斥候たちを守っただけでなく,彼らが窓を通って逃れることができるようにし(その家は都市の城壁の上にあった),ヨルダンの渡り場の方に向かった捜索隊を避ける方法を教えます。―ヨシュ 2:8-22。
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