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俗説か事実か ― イエスに関する真実ものみの塔 2010 | 4月1日
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一般に信じられていること: イエスが生まれた時,3人の賢人(一部の言い伝えでは,王たち)が訪ねてきた。
俗説か事実か: 俗説。
あなたはこれまでに,キリスト降誕の絵画などをご覧になったことがあるかもしれません。贈り物を手にした3人の賢人が,飼い葉おけの中に寝かされた赤子のイエスを囲んでいる様子を描いたものです。しかし,これは作り話であって事実には基づいていません。
東方から人々の一団がやって来て,幼子イエスに敬意をささげたというのは事実です。しかし,その人たちは実際には占星術者でした。(マタイ 2:1,「新共同訳聖書」,共同訳聖書実行委員会; 「岩波版新約聖書」,新約聖書翻訳委員会)彼らは,飼い葉おけに寝かされたイエスを見つけたのでしょうか。そうではなく,家の中にいたイエスに会ったのです。イエスが生まれてから数か月後に訪ねてきたと思われます。―マタイ 2:9-11。
では,訪ねてきた人々の人数についてはどうですか。2人,3人,あるいは30人でしたか。聖書は何も述べていません。よく出てくる3人という数は,3種類の贈り物からきているのでしょう。b (マタイ 2:11)いわゆる3人の賢人が,それぞれ異なる人種を表わしていたとする人さえいます。ところが,そうした考えは聖書に見いだせません。福音書の一解説書が述べているように,この俗説は「8世紀の想像力豊かな歴史家」の産物です。
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俗説か事実か ― イエスに関する真実ものみの塔 2010 | 4月1日
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b マタイは,これらよそから来た人々が「自分たちの宝物を開き」,イエスに金・乳香・没薬を差し出したと述べています。興味深いことに,イエスの家族 ― 貧しかったと思われる ― はその後すぐに難民として逃げなければならなかったので,これらの高価な品はちょうどよい時に贈られたと言えるでしょう。―マタイ 2:11-15。
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