-
七日目にさらに教えるこれまでに生存した最も偉大な人
-
-
イエスは再び言われます。「わたしは去って行こうとしています。……わたしが行こうとしている所へ,あなた方は来ることができません」。
それでユダヤ人たちは不思議に思うようになり,「彼は自殺するつもりなのではあるまい。『わたしが行こうとしている所へ,あなた方は来ることができない』と言っているが」と言います。
イエスは,「あなた方は下の領域からの者ですが,わたしは上の領域からの者です。あなた方はこの世からの者ですが,わたしはこの世からの者ではありません」と説明し,それから,「わたしがその者であることを信じないなら,あなた方は自分の罪のうちに死ぬことになるのです」と言われます。
もちろんイエスは,人間となる前のご自分の存在や,ご自分が約束のメシア,つまりキリストであることについて述べておられます。
-
-
父に関する問題これまでに生存した最も偉大な人
-
-
さらにイエスは,「あなた方の父アブラハムは,わたしの日を見ることを見越して大いに歓び,それを見て歓んだのです」と言って,忠実なアブラハムに再び言及されます。確かにアブラハムは,信仰の目で約束のメシアの到来を待ち望んでいました。ユダヤ人たちは不信仰にも,「あなたはまだ五十歳になってもいないのに,アブラハムを見たことがあるのですか」と答えます。
「きわめて真実にあなた方に言いますが,アブラハムが存在する前からわたしはいるのです」と,イエスはお答えになります。もちろんイエスは,人間になる前の,天の強大な霊者としてのご自身の存在について語っておられるのです。
ユダヤ人たちは,アブラハムの前から存在していたというイエスの主張に憤り,イエスに投げつけようとして石を拾いますが,イエスは隠れて,神殿から無事に出て行かれます。
-