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聖書の29番目の書 ― ヨエル書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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書かれた場所: ユダ
書き終えられた年代: 西暦前820年ごろ(?)
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聖書の29番目の書 ― ヨエル書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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3 どんな理由に基づき,ヨエルの預言の年代として西暦前820年ごろが挙げられますか。
3 ヨエル書はいつごろ書かれたのでしょうか。その点を明確に述べることはできません。学者たちは西暦前800年以前から西暦前400年ごろまでの範囲の様々な年代を挙げています。エホシャファトの平原での,諸国民に対するエホバの裁きに関する描写は,エホバがユダのエホシャファト王のために大勝利をもたらされた時より後,したがってエホシャファトが王になった西暦前936年より後にヨエルがその預言を記したことを暗示しています。(ヨエル 3:2,12。歴代第二 20:22-26)預言者アモスはヨエル書の本文から引用していたようです。であれば,これはヨエルの預言が,西暦前829年から804年までの間のある時に預言し始めたアモスの預言よりも前に書かれていたことを意味しているようです。(ヨエル 3:16。アモス 1:2)また,この書が早くに書かれたことは,ヘブライ語正典の中のホセア書とアモス書の間に位置していることによっても示されています。したがって,西暦前820年ごろがヨエルの預言に想定される年代です。
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