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反逆者たちは災いだ!イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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[141ページの図版]
他の人をえじきにする人はエホバから釈明を求められる
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反逆者たちは災いだ!イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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腐敗した裁き人たちは裁き主の前に立つ
17,18 イスラエルの司法および行政体制にはどんな腐敗がありますか。
17 エホバは次に,イスラエルの腐敗した裁き人や他の役人たちに裁きの目を向けます。それらの人々は権力を濫用し,公正を求めてやって来た立場の低い人や苦しむ人たちから強奪しています。イザヤはこう述べます。「有害な規定を制定している者や,絶えず書きながら,ただ難儀を書いた者たちは災いだ! それは,立場の低い者たちを訴訟から押しのけ,わたしの民の苦しむ者たちから公正を奪い取り,やもめたちを彼らの分捕り物とならせるため,また,父なし子からも強奪するためである」。―イザヤ 10:1,2。
18 エホバの律法はあらゆる形態の不正を禁じ,「あなた方は裁きのさいに不正を行なってはならない。あなたは立場の低い者に不公平な扱いをしてはならない。大いなる者を優遇してもならない」と述べています。(レビ記 19:15)これらの役人たちはこの律法を軽視し,やもめや父なし子のわずかな所有物を取り上げるという,極めてむごい,公然たる盗みに等しい行為を正当化するため,自分たち独自の「有害な規定」を作成します。言うまでもなく,イスラエルの偽りの神々はこうした不正に対して盲目ですが,エホバはそうではありません。エホバはここでイザヤを通して,これら邪悪な裁き人たちに注意を向けます。
19,20 腐敗したイスラエルの裁き人たちの境遇はどのように変化しますか。その「栄光」はどうなりますか。
19 「注意の向けられる日に,そして滅びにさいし,それが遠くから来るとき,あなた方はどうするのか。援助を求めてだれのもとに逃げるのか。どこに栄光を捨てるのか。人は捕らわれ人たちの下に身をかがめなければならなくなり,人々は殺された者たちの下に倒れつづけるだけではないか」。(イザヤ 10:3,4前半)やもめや父なし子には,訴え出ることのできる正直な裁き人がいません。ですから今,エホバから釈明を求められているそれら腐敗したイスラエルの裁き人たちが,いったいだれに頼るつもりなのかとエホバから問われるのは,いかにももっともなことです。そうです,それら裁き人たちは『生ける神の手に陥るのは恐ろしいことである』ということを,今まさに知ることになるのです。―ヘブライ 10:31。
20 これら邪悪な裁き人たちの「栄光」,つまり裕福さや地位に伴う世俗的な名声や名誉や権力は長続きしません。ある者たちは捕虜となって,他の捕らわれ人たちの中で『身をかがめる』,つまりかがみ込むようになり,残りの者たちは無残にも殺され,その死体は戦死者の中に埋もれるでしょう。その「栄光」には,不正な手段で得た富も含まれますが,それは敵に強奪されます。
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