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どうすれば神の友になれるだろうか目ざめよ! 1987 | 3月8日
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神が求める事柄
創造者は「すべての人に命と息」を与えられたので,すべての人とある程度のつながりをすでに持っておられます。(使徒 17:25)しかし,神の友であるということは,単に神の被造物であるということよりもはるかに親しい関係です。その恵まれた関係を楽しむためにはまず,正しい方法で神に近づくことが必要です。聖書はそれをこう説明しています。「神に近づく者は,神がおられること,また,ご自分を切に求める者に報いてくださることを信じなければならない」― ヘブライ 11:6。
神を「切に求める」ことには,実在者としての神を知ることが関係しています。では,そうするにはどうすればよいでしょうか。聖書は極めて論理的にこう述べています。「神について知りうる事柄は……明らか(で)……神の見えない特質,すなわち,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められる」。(ローマ 1:19-28)遠くにきらめく星,怒濤のとどろく海,チョウ,小さな木の葉など,神の造られたものはみな神の存在を示すもので,それにより神の計り知れない力,神の知恵,神の愛をうかがい知ることができます。ですから,神の創造の業を深く考えることは,神がいかに偉大な実在者であるかを理解する一つのよい方法です。
しかし神については,創造物が示しうる以上の事柄を知る必要があります。だからこそ神は,文字に書かれた言葉である聖書を備えられたのです。この本は,神の名前がエホバであることや,神のご性質の卓越した面を数多く,明確な言葉で知らせています。(出エジプト記 3:15; 34:6,7)エミシの兄弟クンレはこの点をよく理解していて,「聖書は僕の生活に強い影響を及ぼしてきました。神が人間に対してある目的を持っておられることや,わたしたちが神のご意志に全く調和した生活を送るよう導いておられることなどが,聖書を読むにつれてますますはっきりしてきました」と言いました。
聖書はただ読むだけでも非常に面白いことがあなたにも分かるでしょう。聖書を注意深く研究するなら一層の報いがあります。クンレもそのことに気づきました。神の言葉はこう述べています。「あなたがわたしのことばを受け入れ,わたしのおきてを自分に蓄え(るなら)そのとき,あなたはエホバへの恐れを理解し,まさに神についての知識をも見いだすことであろう」― 箴言 2:1,5。
聖書にエホバのこのような言葉があるのですから,時間をつくって聖書を読むことには大きな価値があります。分厚い本だからといってしりごみしないでください。聖書は実際には66冊の小さな書から成り,興味深い歴史,伝記,預言,教理,仲間の人間や神との関係に関する助言などが満載されているのです。ほんの数分でも毎日読むようにすれば,あなたを創造者に引き寄せるその豊富な知識をつぶさに調べることができます。
友好関係に入るために神が設けた道
とはいえ,神について学ぶだけでは不十分です。神と友好関係に入るために神が設けられた道を歩まねばなりません。イエス・キリストはこのように説明しておられます。「わたしは道であり,真理であり,命です。わたしを通してでなければ,だれひとり父のもとに来ることはありません。……だれでもわたしを愛するなら,その人はわたしの言葉を守り行ない,わたしの父はその人を愛し(ます)」。(ヨハネ 14:6,23)イエスは「真理」ですから,神に関する真理と神のご要求についての知識は,イエスの教えを学ぶことによって得られます。(ヨハネ 1:8; 17:26)それに加えて,イエスが生涯歩まれた道を注意深く研究してください。イエスの生涯は,どうすれば神に喜ばれ,神との友好関係を楽しめるかを示す実例になっているからです。
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どうすれば神の友になれるだろうか目ざめよ! 1987 | 3月8日
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神との友好関係を確かなものにしなさい
神はすでにイエスを通してあなたと友好関係を結ぶためにご自分のほうから行動されました。しかし,あなたの反応はどうあるべきでしょうか。神について多くのことを学び,神の慈しみに対する感謝の念が深まると,神を愛するようになり,神に仕えることを願うはずです。そして天におられる友について他の人に話すことに喜びを感じるはずです。―ローマ 10:10。
しかし覚えていなければならないことがあります。それは,神の友になる方法を他の人から教えてもらうことはできても,行動を起こすのはあなた自身でなければならないということです。エホバがあなたを強制されることはありません。神はあなたを個人として認めておられますから,あなたが自分から進んで神に近づくことを望んでおられます。オモララという名の若い女性は,「エホバを知るように両親がわたしを助けてくれたことを感謝しています。でも神に奉仕することや善を行なうことを自分が本当に望んでいるかどうかを探るのは,わたし自身にかかっています」と言いました。
ですから努力してください。神を知るようになったなら,この世ではなく神の言葉にしたがった生き方をするようにしてください。そうすればやがて「神のご意志にそいつつ……創造された新しい人格」を培うようになります。それはあなたの精神的傾向が神のお考えと調和し始め,神の義の規準に一層順応すべくあなたを動かすようになることを意味します。―エフェソス 4:20-24。コロサイ 3:10。ヨハネ第一 2:3,4。
初めのうち,こうしたことは皆かなり難しく聞こえるかもしれません。しかし,エホバを知り,エホバに知られることにはたくさんの益があります。その一つは,祈りのうちにエホバに近づいて,生活に関係した助けや導きが得られることです。オモララは,「悲しい時や,重大な決定を下さねばならない時には,神がそこにいて助けてくださることをわたしたちは知っています。エホバはいつでもわたしたちのために何かをしてくださるのです」と言いましたが,そのとおりです。(ヨハネ第一 5:14,15)
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