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どれほど長生きできるか目ざめよ! 1990 | 4月22日
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平均寿命
18世紀の終わりに北アメリカや西ヨーロッパで生まれた人は,35歳か40歳ぐらいまでは生きることを期待できました。今日,米国に住む男性と女性は,それぞれ約71歳と78歳まで生きることを期待でき,他の国々でも同様に寿命は延びています。わたしたちは,長生きに関する限り,その可能性をさらに現実のものにしてきています。しかし,平均寿命の延びには限界があるのでしょうか。
500歳とか300歳,または精々200歳まで生きた,もしくは生きることを期待された人は,近年の歴史の中には一人もいません。医学が進歩したにもかかわらず,今日の平均寿命は依然として80歳以下です。それでも140歳,さらには150歳まで生きた人たちのことも報告されています。聖書時代には,人々は何百歳という年になるまで生きました。それは神話や伝説にすぎないのでしょうか。
興味深いことに,新ブリタニカ百科事典は,「人間の命の正確な持続期間は知られていない」と述べています。その説明のとおり,だれかが実際に150歳まで生きたとすれば,「だれか他の人が150歳と1分生きる可能性を否定する正当な根拠は何もない。もし150歳と1分を認め得るのであれば,150歳と2分,さらに3分,4分と長生きする人がいても不思議ではない」のです。さらにその資料は,「長生きに関する現在の知識に基づいて人間の寿命の正確な年数を算定することはできない」と述べています。
このことからどんな結論を下せるでしょうか。老化と死について医学が学んだ事柄は,今日見られる人間の状態に基づいたものにすぎないということです。非常に重要なのは,人間の状態は常に同じだったのかどうか,またそれは常に同じままなのかどうかという質問です。「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」というのが神の約束です。目前に近づいている新しい世においては,「神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」という状態になるでしょう。―啓示 21:4,5。
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