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辛抱強さの模範について考えなさいものみの塔 1991 | 5月15日
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2 「辛抱強さ」と訳されているギリシャ語にはどんな意味がありますか。この特質を表わす面で最も優れているのはだれですか。
2 「辛抱強さ」と訳されているギリシャ語は,文字通りには「霊の長いこと」を意味しています。辛抱強さは,「刺激的な事態に直面しても,すぐに復しゅうしたり直ちに処罰したりしない,自己抑制の特質」と定義されてきました。(W・E・バイン著,「バインの旧約・新約聖書用語解説辞典」,第3巻,12ページ)辛抱強いということは,自制心を働かせ,怒ることに遅いことを意味しています。
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辛抱強さの模範について考えなさいものみの塔 1991 | 5月15日
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10,11 エホバがイスラエル国民に関して非常な辛抱強さを示されたのはなぜですか。
10 辛抱強さの別の定義は,神がご自分の民をどのように扱われるかということに特に当てはまります。それは,「不穏な関係が改善されるという希望を捨てまいとする決意を伴って,不当な行為もしくは刺激的な事態をじっと忍耐すること」です。(「聖書に対する洞察」[英文],第2巻,262 ページ,ものみの塔聖書冊子協会発行)このことは,神がイスラエル人に対して辛抱強くあられた別の理由を指し示しています。彼らは再三にわたってエホバから離れ,異邦諸国家の束縛のもとに入りました。しかし神はイスラエル人を救出して悔い改めの機会を与えることにより,辛抱強さを示されました。―裁き人 2:16-20。
11 イスラエルの王たちの大部分は,自国の臣民を偽りの崇拝に引き入れました。神はそのような国民を即座に捨て去ったでしょうか。そうではありません。不穏な関係が改善されるという希望をすぐには捨てられませんでした。むしろエホバは怒ることに遅くあられました。神は辛抱強さを示し,悔い改めの機会を何度も彼らにお与えになりました。歴代第二 36章15節と16節には次のように記されています。「彼らの父祖たちの神エホバはその使者たちによって彼らに伝えさせ続け,何度も遣わされた。その民とご自分の住まいとに同情を覚えられたからである。ところが,彼らは絶えずまことの神の使者たちを笑い物にし,そのみ言葉を侮り,その預言者たちをあざけっていたので,ついにエホバの激怒がその民に向かって起こり,いやし得ないまでになった」。
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