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聖書の42番目の書 ― ルカによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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書かれた場所: カエサレア
書き終えられた年代: 西暦56-58年ごろ
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聖書の42番目の書 ― ルカによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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4 ルカによる書が書かれたのはいつごろと考えられますか。その時のどのような状況がその見方を支持していますか。
4 ルカがこの福音書を書いたのはいつでしょうか。「使徒たちの活動」の1章1節は,その書の筆者(それもルカであった)がもっと前に「最初の記述」,つまりルカの福音書を書いていたことを示しています。「使徒たちの活動」は,西暦61年ごろ,ルカが,カエサルへの上訴の時を待っていたパウロと共にローマにいた間に書き終えられたと考えて,まず間違いはないでしょう。したがって,この福音書の記述は,西暦56年から58年ごろ,カエサレアで書かれたと考えられます。それは,パウロの3回目の宣教旅行が終わってルカが彼と共にフィリピから帰ってからのことであり,パウロが上訴のためローマに連れて行かれる前,カエサレアの獄で2年間待っていた間のことです。その期間,ルカはそこ,パレスチナにいましたから,イエスの生涯と宣教に関し,『すべてのことについて始めから正確にそのあとをたどる』のに好都合な場所にいました。
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