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内部からの試みとふるい分けエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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その中にA・H・マクミランがいました。彼は後にこう書きました。「天に召されるという私たちの期待は1914年には実現しませんでしたが,異邦人の時は確かにその年に終わりました。……私たちは,期待していたことが一つ残らず起きたわけではないからといって,特に動揺はしませんでした。写真劇の仕事や,戦争に伴って生じた色々な問題で多忙を極めていたからです」。彼は忙しくエホバに仕え続け,生涯中に王国をふれ告げる人々の数が100万人を優に超えるまで増加するのを見て感動を味わいました。
彼は組織と共に歩んだ66年間の経験を振り返り,「私は多くの厳しい試練が組織の上に臨み,その中の人々が信仰の試みを受けるのを見てきました。組織は神の霊の助けによってそれに耐え抜き,繁栄を続けました」と述べました。そして,その間に加えられた理解に関する調整について,こう付け加えました。「私たちが聖書から学んだ基本的な真理は変わりませんでした。それで私は,自分たちの間違いを認め,より多くの啓発を求めて神の言葉を探究し続けるべきことを学びました。時折自分たちの見方にどんな調整を加えなければならないとしても,慈しみ深い贖いの備えと,とこしえの命に関する神の約束が変わることはありません」。
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内部からの試みとふるい分けエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[637ページの囲み記事/図版]
A・H・マクミラン
「私は,新しい考えに動揺する代わりに,聖書に関する事柄をエホバが明確に理解させてくださるのを辛抱強く待つのが知恵の道であることを見てきました。ある特定の年代に関して聖書が保証する以上の期待を抱いたこともありました。そうした期待が外れても,それによって神の目的が変わることはありませんでした」。
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