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マダガスカル2000 エホバの証人の年鑑
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マダガスカルで初めて関心を示した人の一人は,マダガスカル人の若い女性ラザナブアンギ・ナルシスでした。1956年にナルシスは,勤め先の店の前を二人の男性がいつも決まったように通り過ぎることに気づきました。ある日,そのうちの一人の男性が店に入って来て,ハムの薄切りを何枚か買いました。その人が去った後,店員は皆,マダガスカル語の「新しい世の生活」という題の小さなパンフレットを手にしていました。ナルシスはこう語っています。「その主旨には興味がありませんでした。ところが,私が読書好きなのを知っていた母は,私に無断でフランス語の『目ざめよ!』誌を予約し,私のために聖書研究を司会してもらうことにしたのです」。ナルシスはエホバの証人と共に研究をするようになりましたが,本当に関心があるわけではないことに証人たちがひとたび気づいたなら,そっとしておいてくれるだろうと思っていました。しかし,最初思っていた以上に興味がわくようになり,魂について聖書の述べる事柄を調べ,先祖崇拝が間違っていることを理解すると,真理を学んでいることに気づきました。
ラザナブアンギ・ナルシスは1959年にはエホバへの献身の象徴として水のバプテスマを受ける用意ができ,その後,全時間奉仕者の名簿に載せられました。そして後日,エドワルト・マルローと結婚し,全時間奉仕者として粘り強く奉仕を続ける立派な模範を残しました。
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マダガスカル2000 エホバの証人の年鑑
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(6)ナルシス・マルロー
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