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マレーシア1993 エホバの証人の年鑑
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1923年に,ハリス・フランクとフリーダ・フランクが4人の息子と6人の娘を連れてセイロン(今のスリランカ)からマラヤに移住して来ました。この家族は,バトゥ洞穴に居を定めました。そこは現在この国の首都となっているクアラルンプールからそれほど離れていない場所です。フリーダはバプテスマを受けた聖書研究者でした。(当時エホバの証人はそのような名前で知られていました。)ハリスはバプテスマを受けてはいませんでしたが,予約によってインド支部から送って来る「ものみの塔」誌と「黄金時代」誌(現在の「目ざめよ!」誌)を楽しく読んでいました。1931年にボンベイから二人の開拓者,クロード・グッドマンとロン・ティピンが短期間フランク家を訪れ,数か月マラヤとシンガポールに滞在して家から家へ伝道を行ないました。しかし,二人が持っていたのは英語の出版物だけだったので,活動は英語を話す人たちの間に限られていました。これら二人の熱心な初期の宣教者の短い訪問は,孤立した状況にあったフリーダ・フランクにとって大きな励みとなりました。
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マレーシア1993 エホバの証人の年鑑
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シンガポールの兄弟たちは,時々週末を使ってバトゥ洞穴のフランク一家を訪問する日帰り旅行に出かけました。
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マレーシア1993 エホバの証人の年鑑
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ライトベアラー号の兄弟たちは時折,さらに内陸部に行くことができたので,バトゥ洞穴のフランク家を訪れ,一緒に小さな集会を開き,野外奉仕を行ないました。このような訪問を受けていたある時,フランク姉妹にとってたいへんうれしいことがありました。家族の者がバプテスマを受けるのを見ることができたのです。
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