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  • 神はどこにいるのか
    ものみの塔 2010 | 5月1日
    • 神はどこにいるのか

      2001年9月11日,午前8時46分,米国ニューヨーク市の世界貿易センターの北棟に1機のジェット旅客機が激突した。それは同時多発テロ攻撃の始まりだった。続く1時間42分の間に約3,000人が命を奪われた。

      2004年12月26日

      インド洋でマグニチュード9の地震が発生し,それによる津波が,約5,000㌔も離れたアフリカを含め11か国を襲った。死者および行方不明者の数は,1日足らずで15万人に上り,住む家をなくした人は100万人を超えた。

      2009年8月1日,42歳の男性と5歳の息子の乗る水上バイクが木の桟橋に激突して,父親は即死し,息子は翌日に死亡した。親族の女性は悲痛な面持ちで,「奇跡が起きて息子のほうだけでも助かってくれればと思っていたが,だめでした」と述べた。

      テロ攻撃や自然災害についての記事を読んだり,個人的に悲惨な事を経験したりして,神は世の中で起きている事柄を見ていないのだろうか,神は人間を見放したのだろうか,と思ったことがありますか。聖書には,慰めとなる答えが収められています。その答えを見てみましょう。

  • 神は何をしているのか
    ものみの塔 2010 | 5月1日
    • 神は何をしているのか

      「エホバよ,なぜ遠く離れて立っておられるのですか。なぜ苦難の時にご自分を隠しておられるのですか」。a ―詩編 10:1。

      新聞の見出しをざっと見るだけでも,今が「苦難の時」であることは明らかです。そして,わたしたちは,自分が犯罪の被害者となったり,大きな事故に遭ったり,愛する家族を亡くしたりして悲劇に見舞われると,神は見ておられないのか,気遣ってくださらないのか,そもそも神はいるのか,と考えるかもしれません。

      しかし,わたしたちが神に期待している事柄は誤った前提に基づいている,ということはないでしょうか。例えば,次のような情景を想像してみてください。ある幼い子は,父親が仕事に出かけたために不機嫌になり,父親がいなくて寂しいので,家に帰って来てくれればいいのにと思います。見捨てられたかのように感じます。それで,一日じゅう何度も,「パパはどこにいるの」と言います。

      その子の考え方が間違っていることは,容易に分かります。そう言っている間にも,父親は家族全員を養うために働いているからです。わたしたちが「神はどこにいるのか」と不平を言う場合も,ひょっとしたらその子と同じように考え方が間違っているのではないでしょうか。

      例えば,ある人々は,神が刑執行者となって,悪事を行なった者を速やかに処罰してくれたらいいのに,と思っているかもしれません。また,ある人々は神のことを,プレゼントをくれる天のサンタクロースぐらいにしか考えていません。仕事や結婚相手,はたまた宝くじの当たり券さえ与えてくれる,と考えるのです。

      どちらの人も,神が直ちに悪を正したり願いをかなえたりしてくれないなら,神は人間の苦しみに無神経であり,人間の必要に気づいていない,と思い込みます。しかし,これほど真実からかけ離れた考え方はありません。実のところ,今この瞬間にも,エホバ神は,多くの人の期待どおりではないにしても,全人類に必要なものを備えるために働いておられるのです。

      では,神は具体的に何をしておられるのでしょうか。この問いに答えるには,人間の歴史の初めにさかのぼって調べる必要があります。その時に人類と神との関係はひどく損なわれました。とはいえ,修復できなくなったわけではありません。

      罪の破壊的な影響

      何年も放置されて荒れ果てた家を想像してみてください。屋根は崩れ落ち,扉は蝶番から外れ,外壁も壊されています。かつては立派な家だったのですが,今は見る影もありません。これほど荒廃していると,修復は大仕事になります。一朝一夕にできるものではありません。

      では今度は,人類に生じた荒廃について考えてみてください。約6,000年前,目に見えない霊者であるサタンが最初の人間夫婦アダムとエバを唆して神に反逆させました。アダムとエバは,そのことが起きるまでは,完全な健康を享受しており,自分たちの子孫から成るその後の世代と共に永久に生きるという見込みを与えられていました。(創世記 1:28)しかし,罪を犯した時,生まれてくる人類をいわば壊してしまったのです。

      その反逆の破壊的な影響を軽視してはなりません。聖書には,『一人の人[アダム]を通して罪が世に入り,罪を通して死が入った』とあります。(ローマ 5:12)罪は,死をもたらしただけでなく,人間と創造者との関係を損ない,人間の身体や精神や感情に悪影響を及ぼしてきました。その結果,人類の状態は荒廃した家のようになっています。義人ヨブは人類の状況を現実に即して要約し,「人生は短く,苦しみは絶えない」と述べました。―ヨブ 14:1,「新共同訳」,共同訳聖書実行委員会。

      それにしても,神は,アダムとエバが堕落したゆえに人類を見捨てたのでしょうか。いいえ,そのようなことはありません。その時から今に至るまで,天の父は人類のために働いてこられたのです。神が今してくださっている事柄をよく認識するために,家の修復に必要な三つの段階と,それが人類をいわば修復するために神の行なってこられた事柄とどのように類似しているか,考えてみましょう。

      1 家主が,家の荒廃の程度を調べて,修復するか取り壊すかを決める。

      エデンでの反逆の直後,エホバ神は,人類を修復するという目的を発表されました。反逆の背後にいた,目に見えない霊者に対して,こう言われたのです。「わたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。―創世記 3:15。

      エホバはそう述べて,エデンでの反逆の扇動者を滅ぼすことを約束されました。(ローマ 16:20。啓示 12:9)また,将来現われる「胤」が人類を罪から請け戻す,ということも予告されました。b (ヨハネ第一 3:8)それにより,極めて重要な真理が公にされました。すなわち,神はご自分の創造物を取り壊すのではなく修復するつもりである,ということです。とはいえ,人類を修復するには時間がかかります。

      2 設計者が,修復作業で成し遂げられる事柄を青写真にして示す。

      エホバ神はイスラエル人に法典を与えるとともに,民の崇拝の場所としての神殿を設計されました。『それらの事は来たるべきものの影である』と,聖書は述べています。(コロサイ 2:17)それらは青写真のように,より偉大なものを予示していました。

      例えば,イスラエル人は罪の許しを得るために動物の犠牲をささげました。(レビ記 17:11)そうしたしきたりは,幾百年も後にささげられる,より偉大な犠牲 ― 人類を真の意味で請け戻すための犠牲 ― を予表するものでした。c イスラエル人の崇拝の場所であった幕屋と神殿の造りそのものも,将来現われる「胤」つまりメシアが犠牲として死んでから天に昇るまでに踏む段階をあらかじめ示すものでした。―7ページの図をご覧ください。

      3 施工者が選ばれ,青写真に従って修復を行なう。

      イエスは,約束されていたメシアとして,イスラエル人のささげていた犠牲の示す型に従い,人類を請け戻すために自分自身の命をなげうつことになっていました。実際,バプテスマを施す人ヨハネはイエスを,「世の罪を取り去る,神の子羊」と呼びました。(ヨハネ 1:29)イエスはその任務を進んで引き受け,「わたしは,自分の意志ではなく,わたしを遣わした方のご意志を行なうために天から下って来た」と述べました。―ヨハネ 6:38。

      イエスに対する神のご意志には,イエスが「自分の魂を,多くの人と引き換える贖いとして与える」ことだけでなく,追随者たちと王国のための契約を結ぶことも含まれていました。(マタイ 20:28。ルカ 22:29,30)その王国は,神が人類に対するご自分の目的を成し遂げるための手段です。神の王国についての音信は,「良いたより」と呼ばれています。なぜなら,それは神が地上の物事を統御するために天に一つの政府を設けられたことを説明するものだからです。―マタイ 24:14; ダニエル 2:44。d

      修復作業は続いている

      イエスは天へ昇る前,追随者たちにこう命じました。「すべての国の人々を弟子とし,父と子と聖霊との名において彼らにバプテスマを施し……なさい。そして,見よ,わたしは事物の体制の終結の時までいつの日もあなた方と共にいるのです」。―マタイ 28:19,20。

      ですから,人類を修復することは,イエスの死をもって終わったわけではありません。「事物の体制の終結の時」にもずっと続きます。その「終結の時」とは,神の王国がこの地を統御し始める時です。それはすでに始まっています。そう言えるのは,イエスが「事物の体制の終結の時」に関して予告したしるしが,いま成就しているからです。e ―マタイ 24:3-14。ルカ 21:7-11。テモテ第二 3:1-5。

      今日,エホバの証人は236の国や地域で,イエスの命令に従って神の王国の良いたよりを宣べ伝えています。事実,あなたが読んでおられるこの雑誌は,その王国とそれが成し遂げる事柄についてあなたがさらに多くのことを学べるようにするためのものです。毎号の「ものみの塔」誌の2ページには,次のような説明が載せられています。「本誌は,……天にある現実の政府である神の王国が間もなくすべての悪を終わらせて地をパラダイスに変える,という良いたよりによって人々を慰めます。わたしたちに永遠の命を得させるために命をなげうち,今や神の王国の王として支配しているイエス・キリストに対する信仰を推し進めます」。

      もちろん,今もなお,テロリストの攻撃や自然災害のことを耳にし,個人として悲劇を経験するかもしれません。しかし,聖書を研究すれば,神は人間を見放してはおられない,ということを確信できます。神は『わたしたちひとりひとりから遠く離れておられるわけではない』のです。(使徒 17:27)しかも,人間の最初の両親が失ったものを元どおりにするという神の約束は,必ず果たされるのです。―イザヤ 55:11。

      [脚注]

      a エホバとは,聖書中に明示されている,神のお名前です。

      b 創世記 3章15節についての詳しい説明を知りたい方は,エホバの証人の発行した,「エホバに近づきなさい」という本の19章をご覧ください。

      c 詳しくは,エホバの証人の発行した,「聖書は実際に何を教えていますか」という本の5章をご覧ください。

      d 神の王国について詳しくは,「聖書は実際に何を教えていますか」という本の8章をご覧ください。

      e 詳しくは,「聖書は実際に何を教えていますか」という本の9章をご覧ください。

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