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  • 病気のない世界を科学はもたらすか
    目ざめよ! 2007 | 1月
    • ■ ゲノミクス 遺伝子構造を研究する学問をゲノミクスと呼びます。人体のどの細胞にも,生命に欠かせない数多くの構成要素が含まれています。その一つは遺伝子です。人間にはそれぞれ3万5,000ほどの遺伝子があり,髪の毛の色や質,皮膚や目の色,背丈など,個々の人の外見を決めています。また遺伝子は,内臓の性質を決定する上で重要な役割を担っています。

      遺伝子が損なわれると,健康に影響が及ぶことがあります。実際,どの病気も遺伝子上の機能不全によって生じると考える研究者もいます。親から欠陥のある遺伝子を受け継ぐこともあれば,環境の有害な要素にさらされて遺伝子が損傷を受けることもあります。

      科学者たちは,人を病気になりやすくさせる遺伝子をいずれは特定できるとの期待を抱いています。もしこの遺伝子が見つかれば,医師たちは,がんになりやすい人がいる理由や,ある種のがんの進行が人によって速い理由について知ることができます。またゲノミクスは,薬の効果が患者によってなぜ違うのかを明らかにするかもしれません。

      特定の遺伝子情報を駆使することによって,個別化医療というものが実現するかもしれません。この技術はどのような面で有益でしょうか。個別化医療という概念には,個人特有の遺伝子プロフィールに合わせた医療を行なうということが含まれます。例えば,あなたの遺伝子を調べたところ,ある種の病気になりやすいことが判明したとします。すると医師たちは,症状が表われるはるか前にその病気を見つけ出すことができます。しかもこの医療を推進している人たちによると,まだ発症していない場合,適切な処置や食事,また生活習慣の改善などによって,病気そのものを避けられるかもしれません。

      さらに遺伝子は,薬に対する副作用があるかどうかを医師たちが判断する材料にもなります。遺伝子情報を用いて,特定の症状にぴったり適合する薬をちょうど必要な分量だけ処方することが可能になるかもしれません。ボストン・グローブ紙(英語)はこう述べています。「2020年までに,[個別化医療]は我々のだれもが今日想像する以上に劇的な影響を及ぼしているであろう。社会に大きな損失を与えている糖尿病,心臓病,アルツハイマー病,統合失調症などの疾患のために,個人の遺伝子に合わせた薬剤が開発されるであろう」。

  • 病気のない世界を科学はもたらすか
    目ざめよ! 2007 | 1月
    • ゲノミクス

      科学者たちは,個々の人の遺伝子構造を調べることによって,症状が表われる前であっても病気を発見して,治療することを目指している

      [クレジット]

      Chromosomes: © Phanie/Photo Researchers, Inc.

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