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メギド ― 預言的な意味を持つ古代の戦場ものみの塔 1986 | 2月15日
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古代世界の交差点
メギドはかつてハツォルやゲゼルの都市と共に,アジアとアフリカを結ぶ軍用路であり通商路でもあった一つの幹線道路を支配していました。メギドはその二つの都市の間にあったため,戦略上最も重要な位置を占めていました。自然にできた道や山道,それに街道があらゆる方角からメギドの谷の平原に集まっていました。「メギドは道路の交差する所,事実,古代世界最大の交差点の一つに位置した」と「聖書地理」は説明しています。
メギドは,カルメル山脈の北東側に沿って伸びる,32㌔ほどの広い谷の平原を見下ろす所にあります。雨の多い冬期には,周りの山々から流れ下る水で近くのキション川は増水しました。ですから,その地域は「キションの奔流の谷」とも呼ばれています。(裁き人 4:13)「イスラエルの地理」という本には,「冬になって雨が降ると」谷の土は「深い泥沼になることが多い。……キション川の勾配は非常にゆるやかであり,出口が……容易にふさがってしまうため,ここに沼が広がることになる」と説明されています。シセラとその軍勢は,この平原がどれほどの泥沼になるかを身をもって経験したわけです。ところが,雨の降らない夏には,この広々とした平原は兵車の演習に理想的な場所でした。(ソロモンの歌 6:11,12と比較してください。)またここは軍隊が集結するにも便利な場所でした。
ですから,ソロモン王がメギドに防備を施す措置を取ったのも不思議ではありません。「さて,これはソロモン王が……エルサレムの城壁,ハツォルとメギドとゲゼルとを建てるために徴募した,強制労働に徴用された者たちについてのいきさつである」と記されています。(列王第一 9:15)現在では,かつてメギドのあった所に高さ21㍍の小丘があって,広々と開けた谷を見下ろしています。
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メギド ― 預言的な意味を持つ古代の戦場ものみの塔 1986 | 2月15日
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[22ページの地図]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
メギドは,アジアとアフリカを結ぶ主要な軍事および通商路の一つを支配した
通商路-------
ハツォル
メギド
ゲゼル
エルサレム
[地図]
アジア
アフリカ
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