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  • か弱いながらもたくましい旅人
    目ざめよ! 1996 | 10月8日
    • 集団移動

      ロッキー山脈の西側に生息するオオカバマダラが,南へ移動して米国カリフォルニア州で越冬することは,長年知られています。彼らが,カリフォルニア州の南部沿岸にあるマツやユーカリの木に群れを成してぶら下がっているところを実際に見ることができます。しかし,カナダ東部に生息するオオカバマダラが集団移動をするときの目的地は,しばらくの間,謎のままでした。

      この謎が解かれたのは,1976年のことです。彼らの越冬地はついに発見されました。それは,メキシコのシエラ・マドレ山脈の,樹木の生い茂る山頂でした。緑がかった灰色の大きなモミの木の枝や幹にびっしりと止まった,おびただしい数のチョウが見つかったのです。この感動的な光景は今でも,観光客の関心を引きつけています。

  • か弱いながらもたくましい旅人
    目ざめよ! 1996 | 10月8日
    • 目的地

      ポイントペレーを飛び立つと,彼らは島伝いに旅をしてエリー湖を渡り,合衆国縦断の長い旅を始めます。途中,別のオオカバマダラの群れが幾つか,その移動に合流します。メキシコ・シティー北西の高い山々に推定1億匹のチョウが集まり,冬を越します。

      ほかに,米国フロリダ州経由でカリブ海を渡って移動する群れもあります。これらの群れの最終目的地はまだ発見されていませんが,ユカタン半島やグアテマラにあるのかもしれません。メキシコであれ,他の冬の安息の地であれ,オオカバマダラは山林の中の比較的狭い数箇所の場所に群がっています。

      冬の住みかを目指して長距離飛行をする彼らは,陽光降り注ぐ暖かい避寒地の草原にたどり着くものと思えるかもしれませんが,実はそうではないのです。彼らの行くメキシコの火山軸は,寒い所です。しかし,山頂の気候は,彼らの越冬に適しているのです。その寒さのために,彼らは全くの無活動に近い状態で過ごすことができます。こうして,寿命は8か月ないしは10か月に延びます。メキシコまで飛んで来て,そこで一冬を越し,また帰途に就くことができるのはそのためです。これは,一種の休暇と言えるかもしれません。

  • か弱いながらもたくましい旅人
    目ざめよ! 1996 | 10月8日
    • 確かに,オオカバマダラは人の心を魅了する生き物です。人間はこのチョウの行動を観察し,研究できるのですから,本当に恵まれています。しかし,驚くには及ばないことですが,長い間謎に包まれていたオオカバマダラのメキシコの越冬地,さらには米国カリフォルニア州の最終目的地も,人間の企業に脅かされています。この繊細で美しい創造物には,どこかほかにも行く場所があるだろうと考えるなら,それは彼らの絶滅という結果を招くかもしれません。ですから,そういう結末に至らないよう彼らを保護する努力が払われているのは称賛に値します。創造者の約束された,間もなく実現するパラダイスの地球で,このか弱いながらもたくましい旅人が安息の地を保証されるときが来るというのは,何とすばらしいことでしょう。

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